女性5人組アイドルグループ「CiON(シーオン)」が24日、公式サイトを通じ、JR新宿駅前の路上で今年5月に道路の使用許可を得ずにライブを開催したとして道交法違反(道路不正使用)の疑いで書類送検されていたことを認め、謝罪した。異例の摘発に「報道されている事実関係につきましては、すべて真実」「無許可の状態で路上ライブを敢行してしまったことに関しましては、いかなる理由があろうとも弁解の余地はございません。このような不適切な行為に至ったことに対し、深く反省しております」。12月25日に予定されていたメジャーデビューシングル「しましょ」の発売中止など、当面の間、活動を自粛する。

 警視庁新宿署は今月23日までに、20代のメンバー4人や所属事務所の男性社長ら計10人と、運営法人を書類送検した。捜査関係者によると、他に書類送検したのは20〜50代のスタッフら。22日付で、容疑は5月に道路使用許可を得ずにライブを実施した疑い。いずれも容疑を認めている。

 無許可の路上ライブについては注意し、解散させるのが通例で、摘発することは少ないという。ただ今回は、通行人の妨げになったり、組織性が認められたりしたため、影響が大きいと判断したとみられる。

 「CiON」はブラスバンドとボーカルが融合したグループとして活動している。

 「違法路上ライブに関連する報道に関して」と題した、株式会社トイル&モイルの謝罪文は以下の通り。

 昨日よりCiONが新宿駅前で5月に実施した路上ライブが道路交通法に抵触している可能性があり、書類送検を受けている旨が報道されております。

 まず、報道されている事実関係につきましては全て真実でございます。本件に対し、真摯に向き合い、警察当局からの事情聴取においても誠意を持って全ての事実を明らかにするよう努めております。無許可の状態で路上ライブを敢行してしまったことに関しましては、いかなる理由があろうとも弁解の余地はございません。このような不適切な行為に至ったことに対し、深く反省しております。

 通行する方々の妨げになったこと、また近隣の方々へのご迷惑をおかけしたことについても大変反省しております。この場を借りて心よりお詫び申し上げます。

 ファンの皆様におかれましては、突然の報道により多大なるご心配とご迷惑をおかけしたこととなり、大変申し訳なく思っております。

 つきましては、検察庁の捜査結果・判断が出ていない現状を踏まえ、当面の間、以下の活動を自粛させていただきます。

 ・12月25日リリースのメジャーデビューシングル「しましょ」の発売中止

 ・当面のライブイベントへの出演中止、並びにCiON主催イベントの開催中止

 (10〜12月の開催・出演中止イベントは19)

 中止に伴う返金等に関しましては、公式ウェブサイトにて追ってご案内申し上げます。

 しばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。

 この度は誠に申し訳ございませんでした。心よりお詫び申し上げます。

 また、エイベックス・ミュージック・クリエイティヴも同日、「今回の件を重く受け止め」、メジャーデビュー曲の発売中止を報告。「この度は、ファンの皆様及び関係各位の皆様へ大変ご迷惑をお掛けしたこと、誠に申し訳ございませんでした。心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。