38年前の女子中学生殺害事件で再審開始決定 前川彰司さんは一貫して無罪主張 名古屋高裁「『無罪を言い渡すべき明らかな証拠』と言える」
38年前、福井市で起きた女子中学生殺人事件の有罪判決を冤罪だとして弁護団が裁判のやり直しを求めた二度目の再審請求で、名古屋高裁金沢支部は再審開始を決定しました。
この事件は1986年3月、福井市の市営住宅で当時中学3年生の女子生徒が包丁で刺されて殺害されたものです。
事件後、逮捕された前川彰司さんは一貫して無罪を主張していましたが、最高裁での有罪確定後、前川さんは7年間服役、出所後に二度の再審請求をしました。
名古屋高裁金沢支部は、提示された新証拠は「『無罪を言い渡すべき明らかな証拠』と言える」として、裁判のやり直しを認める決定を下しました。