井上凌(右)にキックを放つ長尾一大心

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 全日本プロレス22日の後楽園大会で、新人の長尾一大心(たいしん=21)が井上凌(22)を相手にデビューした。

 昨年12月に新木場1stRINGで行った公開入門テストで合格し入門した釧路出身の若武者は、打点の高いドロップキックや渾身のエルボーなどで観客を沸かせる。途中、コーナーを背にしてセカンドロープに上り、ミサイルキックを狙うも、踏み外してしまう場面があったが、その後再チャレンジして見事に成功。終盤には丸め込み技も駆使して下克上を狙うも、最後はショルダースルーで投げられてから逆エビ固めでつかまった。なんとか粘ったがレフェリーに試合を止められ敗れた。

 試合後、長尾は「悔しいです。でも、プロレスの世界に入って後楽園ホールという場所でデビューさせていただいて感謝しかないです。今日は本当に楽しかったです」と充実の表情。その後、今後の目標を「世界ジュニアのベルトを史上最年少で巻くことです! 目標(の選手)はいません。唯一無二を目指します!」とぶち上げた。なお、史上最年少での世界ジュニア王座戴冠記録は中嶋勝彦の18歳11か月だ。