スポニチ

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 飯塚オートのG2「オーバルチャンピオンカップ」は22日、最終12Rで優勝戦(4100メートル)が湿走路で行われ、中村雅人(43=川口)が激戦を制して1着。2021年10月10日の浜松ウィナーズカップ以来となる3年ぶり6回目のG2制覇で、優勝賞金200万円を手にした。2着に荒尾聡、3着には有吉辰也が入った。

 優勝戦は湿走路のコンディション。中村がトップの試走タイムをマークした。注目のスタート。2枠の有吉がトップSを決めて、荒尾も外から車を伸ばしてくる。バックで中村は冷静にインから切り込んで3コーナーでトップを奪った。

 「スタートは少し行かれたけどうまく切り返せました。引くに引けなかった。入った意味がないから引かない。そこに尽きます」

 あとはスキのない巧みなハンドルワークとコース取りで、後続を振り切った。

 「ずっと音が聞こえていたから、あのコースを走っていつやられてもいいと思っていました。湿走路の2日目に、あんな感じで走れたのが良かったんだと思います。2日目の状態から少しだけ扱った。久々に車が安定していました」

 次節には川口オートのSG「第56回日本選手権オートレース」(10月30〜11月4日)を控える。

 「うまくかみ合えば取れるんだなと思いました。悪くない状態で行けるのはいいです」

 闘志はメラメラと燃えている。ポテンシャルは業界最上位で、一瞬のスキを突くテクニックも見事。再びファンを魅了してくれるだろう。

 ◇中村 雅人(なかむら・まさと)1981年(昭56)2月21日生まれ、栃木県出身の43歳。2003年4月1日に28期生として登録。同期に大木光、山田達也ら。SG6V、G1は9V、G2は6Vで通算68回目の優勝。1メートル60、47キロ。血液型AB。