大谷翔平選手“夢の舞台”ワールドシリーズへ 名門ヤンキース戦“スター対決”も注目 川��宗則氏「ブーイングもパワーに」
日本時間10月21日、リーグ優勝決定シリーズ第6戦でドジャースがメッツを破りワールドシリーズ進出を決めました。
ついに届いた“夢の舞台”に、大谷翔平選手は喜びを爆発させました。
そんなワールドシリーズの相手は名門、ニューヨーク・ヤンキース。いったいどんな戦いになるのか？
「めざまし8」では、注目ポイントを、元メジャーリーガーの川粼宗則氏、MLBアナリストの古内義明氏に解説していただきました。
大谷選手が打点を挙げると勝率100％
MC 谷原章介：
大谷選手はメジャー移籍7年目にしてたどり着いて、ドジャース移籍1年目にこの結果を出す、運も実力も持っている、いかがですか？
元メジャーリーガー 川粼宗則氏：
環境が変わるとどちらかなんですよね。全然活躍できない人もいて、しかも自分が活躍していてもチームが勝てないときもあるんですけど、両方いいという。これは翔平さんが持っている運命だと思います。
堀池亮介アナウンサー：
見事ワールドシリーズ進出を決めたドジャースですが、大谷選手が打点を挙げると勝率100％というすごいデータがあるんです。
MC 谷原章介：
なぜ大谷選手が打点を挙げると勝率100％なんですか？
元メジャーリーガー 川粼宗則氏：
大谷選手は1番バッターを打つことが多いですよね。1番バッターを打って打点を稼げるということは、もちろんホームランもありますが、前のバッター、7番、8番、9番の下位打線が塁に出ているということで、そういうときに大谷選手が打点を挙げられるんですね。下位打線が塁に出て、上位打線がどんどん返すと点数がたくさん入りやすい。たくさん点数が入ると勝つ確率が高いということですよね。下位打線が機能しているということです。
MLBアナリスト 古内義明氏：
おっしゃるとおりですね。出塁率が、このシリーズ17回出てるんですがこれは球団史上最多タイなんですけれども、彼が出ると試合の流れが決められますよね。かつ、ベッツが3割1分6厘を打ち出しているんです。つまり、大谷選手はまだポストシーズン盗塁1つもないんですけれども、フォアボール8つ選んだりして塁に出て後ろにつないでいく。ドジャースというチームの一体感というのが劣勢を跳ね返してきてワールドシリーズにたどり着いたという感じがしますね。
世紀のホームラン王対決
堀池亮介アナウンサー：
そんな世界が注目するワールドシリーズでドジャースと激突するヤンキース。リーグ優勝41回、ワールドシリーズ優勝27回、どちらも史上最多という超名門チームなんですが、実は、15年ぶりのリーグ優勝・ワールドシリーズ進出です。前回優勝時（2009年）には松井秀喜さんが在籍していて、日本人初のワールドシリーズMVPを獲得しました。
そして注目の勝負といえばやはり、大谷選手とアーロン・ジャッジ選手、ホームラン王同士の対決です。レギュラーシーズンホームラン50本以上の選手同士の対決は史上初になります。
MC 谷原章介：
この世紀の対決、どうなりそうですか？
MLBアナリスト 古内義明氏：
ジャッジ選手と大谷選手が相まみえる舞台がワールドシリーズだと。もうひとつ見どころがあって、大谷選手は愛犬家、デコピンじゃないですか。ジャッジも愛犬家で、ガスという犬を飼っているんです。デコピン対ガス。
始球式をお互いにやって、もしかしたらニューヨークとロスで、そういう可能性も感じているんです。
MC 谷原章介：
どっちが勝つかわかりませんが、大谷選手、相手を力でねじ伏せてほしいですね。
MLBアナリスト 古内義明氏：
今年は投げられないので、打つことでニューヨークのファンの前で大谷選手が実力を示す。大谷選手はヤンキースを2回断っています。ヤンキースのファンは大谷選手が嫌いなんですよね。ブーイングはすごいと思います。でもそれを楽しんでニューヨークのファンを味方につけるという。
元メジャーリーガー 川粼宗則氏：
大谷選手はこのポストシーズン「楽しい」しかないんですよ。それがよくわかります。レギュラーシーズン162試合のときとはまた違う翔平さんを見られている感じがするので。このワールドシリーズでまた新しいNEW翔平さんを見られるんです。
MC 谷原章介：
川粼さんが注目している楽しみなポイントは？
元メジャーリーガー 川粼宗則氏：
僕はやっぱり1打席目ですね。最初のブーイングはすごいと思うんです。そのブーイングが翔平さんだったらニコニコうれしいんで。ニューヨークの人たちはブーイングするけど、「すげえなぁ」っていうブーイングなんですよ。選手としては褒め言葉で光栄なことなんです。それをパワーに変えた翔平さんの1打席目、注目します。
（「めざまし8」10月22日放送より）
