2児の母・青木裕子が「忘れられない体験」と語る、家族で行く”屋久島トレッキング”の魅力

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2人のお子さんの小学校受験を経験したフリーアナウンサーの青木裕子さんによる、日々の「子どもとの学び」を提案する連載「子育て歳時記」。小学校受験では、季節ごとの“植物”や“行事”について問われたり、生活力が問われるような試験がおこなわれます。365日様々なところにある「学び」のチャンスですが、慌ただしく暮らしていると意外と忘れてしまいがち。青木さんが子育てをするなかで、お子さんのために徹底的にリサーチをし、親子で一緒に体験した「学び」の数々を毎月シェアしていただく連載です。今回は、夏休みに家族で行った、屋久島・縄文杉のトレッキングについて。

そして、この連載に書きおろしマンガなども加えてを改編し、まとめた書籍『3歳からの子育て歳時記』も絶賛発売中です。青木さんが実践してきた「体験」の具体例や、小学校受験の大原先生による月々のアドバイスなどを掲載した、情報満載の一冊となっています。日々のお出かけや、休みの日の参考にもなるのでぜひご覧ください。

屋久島トレッキングは精神力の戦い!

今年の夏休み、家族旅行で屋久島を訪れました。少し前のことになってしまいますが、子どもと一緒に充実した旅ができたと感じているので共有させてください。

さて、屋久島旅行の一番の目的は、なんといっても縄文杉トレッキングです。少し前に、家族旅行の隠れテーマを“世界遺産をめぐる”にした我が家。往復10時間以上、かなり過酷な挑戦だということは理解したうえで、ぜひ挑戦してみたいと家族の意見が一致しました。

当日ホテルを出発したのは、朝の4時。(子どもたちを寝不足で歩かせるわけにはいかないので、逆算して前日の就寝時間は19時に)ガイドさんをお願いして一緒に歩いていただきました。まだ暗い中歩き始めた森にだんだんと朝日がさしていく様子は本当に神秘的で、まさにジブリの世界に迷い込んだような感覚でした。が、8.5キロ続くトロッコ道に子どもたちはどんどん飽きてきます。

2年前に富士登山をした我が家ですが、高山病などに注意してゆっくり登ったその時とはまた違う、精神力の勝負。子連れにはこちらもなかなか過酷でした。そして、平坦なトロッコ道の後には2.5キロの山道が続きます。岩をよじ登るような道に俄然やる気が出る息子たちと、歩みが遅くなる私。精神力>体力の私と、精神力<体力の子どもたちはどこまでも歩調が合いません(笑)

ともあれ、トレッキングコース途中にはたくさんの見どころがあり、ガイドさんの解説を聞きながら、何とか最後まで楽しんで歩くことができました。帰り道に少し降った雨も森の美しい表情を見せてくれ、トロッコ道では「飽きたよ」とブーブー言っていた子どもたちも最後には「楽しかったー」と大満足。本当に行けてよかったなあと思いました。

子どもと一緒にできる自然体験にはどんなものがあるかというのは、多くの親にとっての関心事ですよね。私もママ友たちとよく話題になります。中でも、憧れだった屋久島でのトレッキング! 実際に挑戦できて、子どもたちにとっても、私と夫にとっても、忘れられないかけがえのない体験となりました。

縄文杉まで行かなくても、自然あふれる屋久島では子どもと一緒にできる体験がいろいろあるようです。ぜひご家族での旅の候補に入れてみてはいかがでしょうか。もちろん万全の準備を忘れずに! 体力は大丈夫か、装備は十分か、行動食やレインウェアの用意など細かい注意も含め、現地のガイドさんの話をよく聞いて安全で学びの多い旅にしたいですね。

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