旧ソ連のモルドバで行われたEU＝ヨーロッパ連合加盟をめぐる国民投票は、僅差で賛成多数となりました。予想外に反対票も伸び、加盟を阻止したいロシアの選挙介入が指摘されています。

ウクライナに隣接する旧ソ連のモルドバでは20日、大統領選挙とEU加盟の是非を問う国民投票が行われました。

ロイター通信などによりますと、21日の開票の結果、大統領選挙では、現職で親欧米路線のサンドゥ大統領がリードするも、過半数は獲得できず、来月、決選投票が行われることになりました。

また、EU加盟へ向けた国民投票は、僅差で賛成多数となりましたが、予想外に反対票が伸びたことで賛否がきっ抗しました。

警察当局は、ロシアがモルドバ国民に賄賂を渡し大規模な票の買収を行ったと明らかにしていて、加盟を阻止したいロシアによる選挙介入が指摘されています。

サンドゥ大統領は21日、外国勢力が30万人の票の買収を画策したと主張した上で、「困難な戦いで、最初の勝利を手にした」と述べました。