水かけが物議を醸した藤尾。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 FC町田ゼルビアのFW藤尾翔太がPKの際にボールに水を掛けた行為は、小さくない物議を醸した。「ボールに水をかけてはいけない」というルールはないものの、J1第27節のジュビロ磐田戦では、主審が濡れたボールの交換を要求したシーンもあった。

「非紳士的だ」「ルールで禁止されていないのだから問題はない」といった様々な声が上がるなか、先日は、Jリーグの初代チェアマンで日本サッカー協会元会長の川淵三郎氏が、自身のXに次のような投稿をして話題となった。

「確かにPKの時ボールに水をかけるなんて明らかに非紳士的行為で見ていて不愉快に感じた。審判がボールを変えるだけでは無く直ちにイエローカードを出すべきだった。でもレフェリーがカードを出さないプレーは許容範囲であるはず」

 そんななか、元日本代表MFの前園真聖氏は、10月20日にフジテレビ系列で放送された『ワイドナショー』で、この“水かけ”について、「PK前に水をかけるのは、(他のチームがやっているのは)あまり見たことない」「ルール上は問題ない」とコメントした。
【画像】町田の藤尾がボールに水をかけたシーン
 ゲスト出演者から「メリットはあるんですか? 滑るような気がするじゃないですか。キックの精度的にも」と質問が出ると、「僕もそれがわからないんですよ」と答え、こう見解を述べた。

「要はGKが弾くときに、濡らしていたら滑るんじゃないかって言われているんですけど、蹴るほうも滑りますよね。僕はそういう考えなんでわからないんですけど、本人は乾いたピッチで以前にPKを蹴ったら、ちょっと芝と絡まって蹴りにくかったので、逆に濡らしたみたいな発言をしていたみたいなんですけど。ただ、これも別にルール違反ではないです。でも、こういうのも含めて、町田への背景を含めて、誹謗中傷がたくさん出ている」

 番組では、町田への誹謗中傷についても議論が行なわれた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部