J1昇格が目前に迫る横浜FC。アウェー仙台戦で白星を掴めるか。写真:永島裕基

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 シーズンも残り4試合。34節終了時点でJ2の首位に立つ横浜FCは10月19日、ベガルタ仙台のホームに乗り込む。

 この試合に勝てば、J1自動昇格圏内の2位以内が確定する。引き分けや敗戦でも、20日に3位のV・ファーレン長崎がブラウブリッツ秋田戦で引き分け以下なら、その時点で横浜FCの昇格が決まる。

 ホーム三ツ沢で迎えた前回の仙台戦は、1−2の逆転負け。前半に中野嘉大のゴールで先制するも、後半に2失点して敗れた。

 リベンジを果たす意味でも、しっかりと勝ち切って、自力で1つ目の目標――もう1つはJ2優勝――を達成したい。

 伊藤翔と並びチームトップの7ゴールを記録する小川慶治朗は、「主導権の取り合いになると思う」と展望し、こう意気込む。

「相手が持つ時間帯、こっちが持つ時間帯があると思いますけど、相手に勢いが出た時でも盛り返せるぐらいに。ここ何試合か見せられていないパワーが大事になってくる。次で昇格も決められるし、みんな必死になると思うので、開始1分からまず先制点を狙って、全力でやりたい」
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 3バックの中央を担う守備の要ンドカ・ボニフェイスは、「仙台は組織的にやってくるチームで、サボらずにプレスしてくるし、すごく良い相手」とリスペクトし、自分たちはどう立ち向かっていくべきかをイメージしている。

「自分たちは攻撃で何ができるか。攻撃のところでちょっと手詰まりになってしまう試合もあるので、そこで何ができるかということと、攻撃に出ていくなかで、リスク管理は自分の仕事だと思うので、そこはしっかりチームに求めたり、自分のところで止めたりは責任を持ってやりたい」

 仙台はプレーオフ出場圏内の6位。決して簡単な相手ではない。ただ、横浜FCは15節・ロアッソ熊本戦(0−0)以降、ここまで“20戦無敗”(15勝5分)と盤石の戦いを続けている。

 このまま負けなしでJ1昇格を掴み取れるか。1ポイント差で迫る2位の清水エスパルスとの熾烈なデッドヒートを制すためにも、勝点3を持ち帰りたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)