このワクチンは日本に落とされる3発目の原子爆弾だ…!デモに3万人が集結「レプリコンワクチン」に反対する人々の「驚愕の主張」

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世界で唯一、日本だけが承認――。そのことに疑問を持った「反ワク」の人々が、怒りの声をあげている。一方、メーカー側もトンデモな噂に怒り心頭。次世代型ワクチンが巻き起こした騒動を追った。

「日本が大変なんです!」

残暑が続く9月28日朝10時、東京・有明の東京臨海広域防災公園は、異様な熱気に包まれていた。

報道受付で本誌記者が名刺を差し出すと、事務局の女性が熱っぽい口調でこう語りかけてきた。

「いま、日本が大変なんです!報道をお願いします!」

大手メディアがワクチン問題をきちんと報じてくれていないと、イラだっているようだ。

特設ステージが設置された公園内の広場に移動すると、大勢の参加者が芝生に腰を下ろしている。20代と思しき若者から高齢者まで、1万人近くいるだろうか。

「3発目の原子爆弾と懸念される、自己増幅型人工遺伝子注射mRNAワクチン!

日本の危機、世界の危機に敢然と戦おうではありませんか!」

壇上にあがり、そう声を張り上げる主催者。参加者はその言葉に呼応するように拳を突き上げ、会場は割れんばかりの拍手に包まれた――。

3万人が集まった

10月1日から定期接種が始まった「レプリコンワクチン」が、大騒動を巻き起こしている。Meiji Seikaファルマ株式会社(以下、Meiji社)が製造・販売を行う同ワクチンは、「次世代型」と呼ばれる。医療ガバナンス研究所の上昌広理事長がその特徴を解説する。

「ファイザーやモデルナの従来型と違い、『自己増幅型』と呼ばれるレプリコンは、体内でmRNA(ウイルスのタンパク質をつくる遺伝子情報)そのものを増やすことができる。そのため、少ない投与でも効果が持続するとされています。

だが一方で、懸念もある。レプリコンは接種後に体内で増幅しますので、副作用などの悪影響が出た場合にコントロールができなくなる可能性があります。大規模な臨床試験を経て、安全性を示すデータを積み上げてから接種を開始しても良かったのではないか」

実際、起源株のレプリコンワクチンが承認されたのは、'23年4月の申請からわずか7ヵ月後。承認までに数年かかることもある医薬品業界では、異例のスピードである。しかも、開発国のアメリカや治験国のベトナムでは準備中で申請されておらず、日本が世界に先駆けて接種を開始した形だ。

これに敏感に反応したのが、かねてからコロナワクチンに疑義を唱えていた「反ワク」の人々である。ワクチン接種が始まって以来、認定された健康被害は約7500件、死者は600人を超える。そんななかで、安全性に懸念があるワクチンを新たに導入するとは何事か――。彼らの怒りは燃え上がった。

冒頭に描写したのは、まさにそんな反ワクの人々が結集した「国民集会パレードデモ有明」の様子だ。主催した団体「WHOから命をまもる国民運動」によると、約3万人が集まったという。

同団体で共同代表を務める大阪市立大学医学部名誉教授の井上正康氏は、取材にこう語った。

「遺伝子を体内に入れて、自分の細胞で病原体のタンパク質をつくることが根本的な間違い。私の半世紀にわたるワクチン研究の経験値から言うと、遺伝子ワクチンは“遺伝子毒”そのもの。日本がそのワクチンを世界に先駆けて接種し、実験データを(世界に)提供しようとしている」

後編記事『「彼らの目的はカネ儲け」「主張はSFの世界」…!レプリコンワクチン「製造メーカー役員」が明かした「反ワク団体」に猛激怒のワケ』へ続く。

「週刊現代」2024年10月19日号より

「彼らの目的はカネ儲け」「主張はSFの世界」…!レプリコンワクチン「製造メーカー役員」が明かした「反ワク団体」に猛激怒のワケ