東宝は成長分野として海外事業を強化する(16日、東京都千代田区の本社で)

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 東宝は16日、北米でスタジオジブリ作品などを配給する米映画会社「GKIDS(ジーキッズ)」を買収すると発表した。

 買収額は非公表で、子会社を通じて2025年2月までに全株式を取得する予定だ。買収によって成長戦略の柱である海外事業を強化する。

 ジーキッズは、北米でアニメーション映画のほか、ジブリ作品や新海誠監督のアニメ映画「天気の子」などを配給した実績がある。

 東宝は、32年までの長期経営計画で、アニメーションと海外展開を成長が見込める事業に位置づけている。米アカデミー賞を受賞した映画「ゴジラ−1.0(マイナスワン)」や、8月に公開した人気漫画「僕のヒーローアカデミア」のアニメ映画は北米で自社配給を行っており、買収を足がかりに北米での展開を加速させる方針だ。