ローランド史上“最静”な電子ドラムが登場!自宅でのコソ練がますます捗るね!
わざわざスタジオに足を運ばなくても、自宅でドラムの練習ができる“電子ドラム”。練習用のパッドとは異なり、ヘッドフォンでドラムの音を確認できるため、曲に合わせて叩くことができ、練習に飽きることもありません。
ただ、実際のドラムのように激しく叩くため、どうしても打撃音や振動が発生してしまうのが難点。自宅で演奏するにしても、家族がテレビを見ている時や就寝中は音が出るので使用できませんし、ましてやマンションではうるさくできないため、本気で叩くことは難しいですよね。
そんな電子ドラムの悩みを解決してくれるのが、1985年に自社初の電子ドラムを開発して以来、数多くの電子打楽器をリリースしているローランドです。
世界中のドラマーに愛されているVドラム・シリーズに、静粛性を追求した新モデル「Vドラム・クワイエット・デザイン(VQD106)」(実勢価格:30万円前後)が加わりました。
ドラムの構成は、キック、スネアドラム、タム×3、ハイハットシンバル、クラッシュシンバル、ライドシンバルとなっており、そのほか、ハイハット・コントロール・ペダルとノイズイーター(ペダル用のマット)×2、専用ビーター、ドラム・スタンドが付属します(キックペダルとドラムスローンは付属しません)。
音がとても静かな秘密は、打撃音と振動をそれぞれ抑制する技術にあります。まず打撃音を抑えているのは、パッドの打面であるメッシュヘッドの下に隠れたハニカム構造のソフトラバーです。
高い強度を維持しつつも、強く叩いた際にしっかり衝撃を吸収してくれるのがポイントです。
また、タムやシンバルのパッド底面にも工夫があり、この樹脂部分にもハニカム構造を採用することで、叩いた際の空気の圧力が分散され、シンバルやパッドのフレームが鳴ることを防止しています。
特に音と振動の強いキック(バスドラム)には、内部に多層クッション構造を取り入れ、音の出づらいボールビーター(ドラムを叩く部分)を採用しています。耐久性と静粛性を両立しながら、演奏のフィーリングに違和感を残しません。
階下に伝わる音の原因となる、振動を抑える技術も至るところに盛り込まれており、ラックスタンドの足部分には半球形状のフットラバーを装着。床に伝わる振動を軽減しています。
キックペダルやハイハットペダルを踏み込んだ際の振動を吸収するノイズイーターも進化。
それぞれの底面に付いた半球型防振ゴムの硬さに違いがあり、キックペダル用は柔らかく、ハイハットペダル用はやや硬めに設定されています。これにより、演奏のしやすさと振動抑制をバランスよく両立しています。その違いは、実際に演奏すれば実感できるはずです。
そのほかにも、スネアのリム部分、シンバルの樹脂部分、キックパッドの打面にフローティング構造を採用することで、叩いた際の衝撃が伝達されるのを抑制しています。細部にわたって余計な振動を抑える工夫が盛りだくさん。
ちなみに、公式YouTubeで行われた検証テストによると、「VQD106」の打撃音は平均値で61.5dBとなっており、演奏中でも普通の会話ができるくらいの静かさ。
また、一軒家の2階で演奏しているときの1階に伝わってくる騒音は平均値で29.4dBとささやき声程度の音なので、家の中で気兼ねなくドラムの練習をすることが可能です(※)。
※実際に発生する物理音については、ドラムを設置する環境によって異なります叩いた際の音を発生させる音源モジュールには、ドラム・キットの選択、チューニングの変更、減衰音やEQの調整など、さまざまなカスタマイズができる「TD-07」が付属しています。スマホやタブレットとのBluetooth接続によって、サウンドをストリーミングしてセッションやビデオレッスンを行うことも可能です。
さらに、USBを経由してPCと接続することで、演奏の録音や電子ドラム練習アプリ「Melodics For V-Drums」を使用できるなど、ドラムの上達に一役買ってくれます。なお、音源モジュールは他にも同社の「V71」「TD-50X」「TD-27」「TD-17」に対応しており、2025年1月には音源モジュールが付属しない「VQD106PADS」も発売予定です。
ドラマーやドラマーを目指す人のための救世主となってくれるローランドの新作電子ドラム。家の中で毎日思いっきりドラムの練習が出来たら、メキメキ腕が上達するはず!
>> ローランド「Vドラム・クワイエット・デザイン(VQD106)」
<文/&GP>
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