FCEの人材育成「Smart Boarding」快進撃―事業本部長・荻野氏に聞く(2)
FCE <9564> は収益柱の1つの教育研修事業で、主力の人材育成プラットホーム「Smart Boarding(スマートボーディング)」が順調に伸びている。導入企業数はこのほど1000社を突破、中期経営計画の目標を前倒しで達成している。新たな機能も追加するなど攻めの戦略を加速させる中で、同部門を統括する荻野純子上級執行役員(トレーニング・カンパニー事業本部長)に話を聞いた。
進化を続けるSmart Boardingの導入企業数は23年9月期末に600社を超え、24年8月時点では1060社に達している。そして新たに迎えた段階として、無料で使用できる「タレントマネジメント(人材管理)」機能を搭載した。
―タレントマネジメント機能を追加し、無料で使用できるようにした狙いは?
荻野氏(以下同)
「会社が成長へ向けて社員を育成するためには、抱える人材の『現在地』を把握する必要があります。そのためにはやはりタレントマネジメントの機能は欠かせません。あえて無料で提供して使ってもらい、顧客の『目指す姿』を明確にし、それに沿った人材育成を支援することで付加価値を生み出していく狙いです」
「また、無料の人材管理とセットで、ニーズの強い人事評価システムを有料機能として追加しました。会社の目指す姿と同じ方向で成長している人をいかに高く評価できるかという部分が、現場の課題として多く聞かれます。そのためのソリューションをSmart Boardingに実装し、顧客ごとにカスタマイズできる仕組みにしました」
―導入企業数の目標は上方修正が見込まれます。
「近く当社の中期経営計画を更新するタイミングで、Smart Boardingに関する目標も引き上げます。現在は従業員30人以上の企業が主要なユーザーですが、今後はフルパッケージのサービスで200−300人規模の企業にも狙いを定めていきます。自社販売のほかに、他社ブランドで展開するOEMについてもコンサルティング力を強みに一段と伸ばしていく構えです」
―タレントマネジメント機能を追加し、無料で使用できるようにした狙いは?
荻野氏(以下同)
「会社が成長へ向けて社員を育成するためには、抱える人材の『現在地』を把握する必要があります。そのためにはやはりタレントマネジメントの機能は欠かせません。あえて無料で提供して使ってもらい、顧客の『目指す姿』を明確にし、それに沿った人材育成を支援することで付加価値を生み出していく狙いです」
「また、無料の人材管理とセットで、ニーズの強い人事評価システムを有料機能として追加しました。会社の目指す姿と同じ方向で成長している人をいかに高く評価できるかという部分が、現場の課題として多く聞かれます。そのためのソリューションをSmart Boardingに実装し、顧客ごとにカスタマイズできる仕組みにしました」
―導入企業数の目標は上方修正が見込まれます。
「近く当社の中期経営計画を更新するタイミングで、Smart Boardingに関する目標も引き上げます。現在は従業員30人以上の企業が主要なユーザーですが、今後はフルパッケージのサービスで200−300人規模の企業にも狙いを定めていきます。自社販売のほかに、他社ブランドで展開するOEMについてもコンサルティング力を強みに一段と伸ばしていく構えです」