【株主優待】わずか1万円台から買える「ポイント優待」銘柄6選。株でポイ活!?ポイントがもらえて「増量」も!
共通ポイントのdポイントやPontaポイント、そしてPayPayポイントなどは、街のお店で支払いに使えたり、証券会社によっては投資信託を買えたりするため、もっと定期的にもらえたらいいのにと感じる人もいるかもしれません。実は株主優待には、それを叶える銘柄があり、銘柄によっては1万円台で買え、もらったポイントを「増量」できるワザもあります。この記事では、ポイ活の達人を目指せそうな銘柄6つを紹介します。※株価は10月8日終値
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はじめに
・「株主優待」とは?
私たちが株を買うと「株主」になれます。企業は株主に対し、割引券や優待券、お米やカタログギフトなどをプレゼントすることがあり、これが「株主優待」です。
・「権利付最終日」とは?
権利付最終日とは、株主がその銘柄を保有することで、配当金や優待などの株主権利を得られる最終取引日のことです。
つまり、配当金や株主優待などを取得するためには、企業が決める「権利確定日」に、株主として株主名簿に記載されている必要があります。
例えば、2024年10月の権利付最終日は10月29日、権利落ち日は10月30日です。そのため、10月に優待を実施している企業の「株主優待」の権利を受けるためには、10月29日までに株を買っておかなければなりません。
ポイントがもらえる株主優待は思ったより多い?
共通ポイントと呼ばれるdポイントやPontaポイント、そしてPayPayポイントがもらえる「ポイント優待」の中には、投資額1万円台でポイントがもらえる株主優待があるほか、これまでカタログギフトを株主優待としていた有名通信系銘柄も「ポイント優待」に変更するなど、近年ポイント優待の銘柄は増えている印象です。
この「ポイント優待」は、権利月を3月とするものが比較的多いですが、12月や6月の銘柄もあり、権利月の違う銘柄を取得することで、1年を通してポイントを獲得できるようになります。以下で、主なポイント優待の銘柄を紹介します。
まず、株主優待の新設の発表を行った通信系大手企業のソフトバンク(9434※)(株価190.7円、最低投資額1万9,070円)は、2024年9月末に1:10の株式分割※も行い、100株約2万円で買えるようになりました。権利月は3月です。
ソフトバンクの株主優待は、継続保有1年以上でPayPayポイント1,000ポイントがもらえます。PayPayポイントがもらえるのは2026年3月権利ですが、継続保有1年以上という条件があるため、2025年3月31日までに100株買い、2025年3月末、2025年9月末、2026年3月末の3回の権利を通過しておきたいところです。
※証券コード…証券取引所に上場する企業に割り振られる識別コードです。従来は数字のみの4桁で構成されていましたが、2024年1月以降に新規上場した企業には、数字だけでなく英文字も入ったコードが設定されるようになっています。
※株式分割…発行されている株式を、より多くの株式に分けることをいいます。これにより株数が増え、1株当たりの株価は下がるので、投資家が株式を購入しやすくなります。
また、NTTとして知られる日本電信電話(9432)(株価148.3円、最低投資額1万4,830円)にも株主優待があり、100株保有で、2年目(保有期間が2年以上3年未満)はdポイント1,500ポイントがもらえ、5年目(保有期間が5年以上6年未満)はdポイント3,000ポイントがもらえます。権利月は3月です。
auブランドの携帯事業で知られるKDDI(9433)(株価4,685円、最低投資額46万8,500円)では、100株で株主優待がもらえ、いくつかの中からPontaポイントを選べます。1年以上の継続保有が必要ですが、1年以上で2,000Pontaポイント、5年以上3,000Pontaポイントと増えていきます。
大手通信企業以外にも、ポイントを株主優待にしている企業はあります。例えば企業の健康保険業務を代行するバリューHR(6078)(株価1,767円、最低投資額17万6,700円)では、バリューカフェテリアの年会費無料や、カフェテリアポイントが株主優待です。このカフェテリアポイントはdポイントに交換できます。
注目したいのは長期保有するとポイントが増えていく点で、100株では、1年未満だと2,500ポイントがもらえますが、1年以上は3,500ポイント、3年以上では5,000ポイントになります。権利月は12月です。
デジタルマーケティング事業を行うCARTA HOLDINGS(3688)(株価1,430円、最低投資額14万3,000円)では、グループ会社が手がけるデジタルギフトの「デジコ」ギフトコードが株主優待で、100株保有で3年未満1,000円相当、3年以上1,500円相当がもらえます。この「デジコ」はPayPayマネーライトやAmazonギフト券などに交換できます。権利月は12月と6月です。
CARTA HOLDINGSの株主優待(デジコ)(筆者撮影)
このほか、フォーバル(8275)(株価1,364円、最低投資額13万6,400円)では、100株保有で、電子マネーギフト「EJOICA(イージョイカ)セレクトギフト」2,000ポイントがもらえます。
「EJOICAセレクトギフト」は、利用したことがない人が多いかもしれませんが、NTTカードソリューションによるマネーギフトで、Pontaポイントや楽天Edy、WAONポイントなどの電子マネーと交換できます(基本的に等価交換、一部は90%で交換)。権利月は9月です。
ポイントがもらえる株主優待のメリットと注意点は?
ポイ活をそこまで積極的に行っていない人でも、これらの株主優待ならばポイントを効率よく獲得できます。
なぜなら、PayPayマネーライトやdポイントといった共通ポイントは、ポイント払いのほか、バーコード決済・QR決済で現金のように使えるためです。PayPayマネーライトはPayPayで、dポイントはd払い、Pontaポイントならau PAYでの支払いに使え、コンビニエンスストアやドラッグストア、飲食店など、街の多くの店舗で使えます。
そして、「増やして」使えるポイントもあります。紹介したCARTA HOLDINGSのポイントであれば、「PeX」へポイント交換でき、この「PeX」ポイントはdポイントの増量キャンペーン(2024年8月開催)で10%分を増量できました。
ただし、注意点もあります。それは、その人にとって使いやすいポイントでないと意味がない点です。
ポイントの中でも、共通ポイントと呼ばれるdポイントやPontaポイントであればコンビニエンスストアや街のお店で手軽に使えます。しかし、指定された店でしか使えないストア限定ポイントの場合は、店が近くにない、あるいはあまり使わないなどの理由から有効期限を迎える前に使い切るのが難しく、「使いにくい株主優待」になってしまうことがあります。