ノーベル化学賞、グーグルAI部門幹部ら3氏 タンパク質研究で功績

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[ストックホルム 9日 ロイター] - スウェーデンの王立科学アカデミーは9日、2024年のノーベル化学賞を、タンパク質の構造をコンピューターで予測・設計する技術を開発した米ワシントン大学のデビッド・ベイカー教授、米アルファベットのAI(人工知能)部門、グーグル・ディープマインドのデミス・ハサビス最高経営責任者(CEO)とジョン・ジャンパー氏の3氏に授与すると発表した。

科学アカデミーは授賞理由として、ベイカー氏による「計算でのタンパク質設計」、ハサビス氏とジャンパー氏のAIによる「タンパク質構造の予測」を挙げた。

賞金1100万スウェーデンクローナ(110万ドル)は、半分がベーカー氏に、残り半分はハサビス、ジャンパー両氏に授与される。

ベイカー氏とジャンパー氏は米国人、ハサビス氏は英国人。

ハサビス氏とジャンパー氏はアミノ酸分子の配列情報からタンパク質の立体構造を予測するAI「アルファフォールド」を開発した。