10月8日、プロ野球中継や『ワールドプロレスリング』の実況など、スポーツ実況を中心に活躍したテレビ朝日の三上大樹アナウンサーが、10月5日に死去していたことがわかった。

 テレビ朝日広報部は、三上アナの死因を「病死」と発表。38歳という若さでの急逝に、関係者やファンの間に悲しみの声が広がっている。

「元高校球児で、早稲田大学でも準硬式野球部に所属。『生まれ変わったらプロ野球選手になりたい』と語るほどの野球好きで、2009年にテレ朝に入社後は、『ワイド!スクランブル』のコーナーを担当すると同時に、本人の希望が叶って、スポーツアナとして活躍。

『ワールドプロレスリング』の実況や『熱闘甲子園』『2013・WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)』などを担当したほか、今夏のパリ五輪でもバスケットボール、バドミントン、アーティスティックスイミングなどを実況していました。

 最後の仕事は、9月13日に放送された『報道ステーション』内のスポーツニュースのナレーションになってしまいました」(芸能担当記者)

 三上アナの突然の訃報に、X上では、悲しみの声が広がった。

《プロ野球や侍ジャパンの中継でよく実況もやってたから、衝撃過ぎる》

《パリオリンピックで実況してたのに・・・38歳は若すぎる。ご冥福をお祈りします》

《ワールドプロレスリングで三上さんの実況何度も聞きました TV放送のあるビッグマッチは、アナウンサーの実況も試合の盛り上がりの大切な要素で、三上さんにそれを担っていただいてました たくさんの盛り上がる実況をありがとうございました》

 また、三上アナが出演していたテレビ朝日公式YouTubeのコメント欄にも、

《テレ朝のスポーツ実況は清水アナや寺川アナ、野上アナのイメージが多いけれど五輪実況の描写のうまさや解説への話の振り方はさすがテレ朝だなと感じるアナウンサーのひとりでした》

 と、早逝を惜しむ声が寄せられている。

 元フィギュアスケート選手でプロスケーターの無良崇人は、

《フィギュア界でもたくさんお世話になりました。。三上アナの選手に寄り添った実況大好きでした。。本当に悲しすぎます。。ご冥福をお祈り致します。》

 と追悼。

 新日本プロレスの社長兼レスラー棚橋弘至は、10月8日の静岡での大会後、東スポの取材に対応。「彼の実況は本当に見たままを素直に、時に怒り、時に興奮しつつというか。本当に人柄が出るような実況だったので。実直さがにじみ出てましたよね」と答えている。

「無良さんや棚橋さんが言うように、決して前に出すぎない “選手に寄り添った実況” でプロレスファンにも愛されていました。この先、順調に経験を積めば、まさにスポーツ実況の鑑となるほど大成したはずです。あまりに早い死が惜しまれます」(同)

 多くのスポーツファンの間で、三上アナの名実況が生き続けることだろう。