香港大引:ハンセン1.4%安で続落、資源セクターに売り
9日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比289.55ポイント(1.38%)安の20637.24ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が118.08ポイント(1.58%)安の7365.59ポイントと続落した。売買代金は4270億1390万香港ドルとなり、過去最高を更新した前日からは縮小したが、依然として高水準が続いている(8日は6204億3770万香港ドル)。
中国の景気懸念が重しとなる流れ。世界銀行は8日、最新の経済見通しを発表し、中国経済は足元の景気刺激策を受けても、2025年の経済成長は更に鈍化する恐れがあると警告した。資源相場の下落も逆風。8日のWTI原油先物は4.6%安と6日ぶりに反落し、ロンドン金属取引所(LME)では、アルミや銅など主要産品の先物価格が軒並み下げた。ただ、下値は限定的。中国の追加刺激策に対する期待感などで、指数はプラス圏で推移する場面もあった。中国国務院(内閣に相当)新聞弁公室は9日、週末12日の午前10時(現地時間)に財政部の記者会見を開くと発表。8日午前に開かれた国家発展改革委員会幹部の会見では、市場が期待していた財政政策などに踏み込んだ発表がなかっただけに、今回の記者会見に注目が集まる状況だ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、政府系インベストメント会社の中国中信(267/HK)が8.2%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が7.1%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が6.1%安と下げが目立った。
セクター別では、石油・石炭や非鉄など資源関連が安い。中国海洋石油(883/HK)が5.2%、中国石油化工(386/HK)が3.6%、中国石油天然気(857/HK)が3.1%、エン鉱能源集団(1171/HK)が5.4%、中国中煤能源(1898/HK)が5.2%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が7.1%、江西銅業(358/HK)が4.1%、中国宏橋集団(1378/HK)が3.6%ずつ下落した。
ゼネコンや素材(セメントや鉄鋼)などインフラ建設セクターも急落。中国中鉄(390/HK)が6.7%安、中国鉄建(1186/HK)が5.6%安、中国交通建設(1800/HK)が5.5%安、中国建材(3323/HK)が9.1%安、安徽海螺水泥(914/HK)が5.7%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が9.2%安、鞍鋼(347/HK)が8.3%安で取引を終えた。
証券セクターにも売りが続く。第一上海投資(227/HK)が19.5%安、申万宏源集団(6806/HK)が18.2%安、中州証券(1375/HK)が17.3%安、東方証券(3958/HK)が13.9%安と値を下げた。
半面、消費関連の一角は物色される。百貨店チェーン中国大手の百盛商業集団(3368/HK)が7.4%、外食グループ大手の百勝中国HD(9987/HK)が2.9%、中国酒造大手の青島ビール(168/HK)が2.0%、即席麺・飲料大手の康師傅HD(322/HK)が1.6%、粉ミルク中国最大手の中国飛鶴(6186/HK)が1.2%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは11日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比6.62%安の3258.86ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。石油・石炭株、消費関連株、素材株、医薬株、インフラ関連株、金融株なども売られた。半面、半導体株は逆行高している。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
中国の景気懸念が重しとなる流れ。世界銀行は8日、最新の経済見通しを発表し、中国経済は足元の景気刺激策を受けても、2025年の経済成長は更に鈍化する恐れがあると警告した。資源相場の下落も逆風。8日のWTI原油先物は4.6%安と6日ぶりに反落し、ロンドン金属取引所(LME)では、アルミや銅など主要産品の先物価格が軒並み下げた。ただ、下値は限定的。中国の追加刺激策に対する期待感などで、指数はプラス圏で推移する場面もあった。中国国務院(内閣に相当)新聞弁公室は9日、週末12日の午前10時(現地時間)に財政部の記者会見を開くと発表。8日午前に開かれた国家発展改革委員会幹部の会見では、市場が期待していた財政政策などに踏み込んだ発表がなかっただけに、今回の記者会見に注目が集まる状況だ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、政府系インベストメント会社の中国中信(267/HK)が8.2%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が7.1%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が6.1%安と下げが目立った。
セクター別では、石油・石炭や非鉄など資源関連が安い。中国海洋石油(883/HK)が5.2%、中国石油化工(386/HK)が3.6%、中国石油天然気(857/HK)が3.1%、エン鉱能源集団(1171/HK)が5.4%、中国中煤能源(1898/HK)が5.2%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が7.1%、江西銅業(358/HK)が4.1%、中国宏橋集団(1378/HK)が3.6%ずつ下落した。
ゼネコンや素材(セメントや鉄鋼)などインフラ建設セクターも急落。中国中鉄(390/HK)が6.7%安、中国鉄建(1186/HK)が5.6%安、中国交通建設(1800/HK)が5.5%安、中国建材(3323/HK)が9.1%安、安徽海螺水泥(914/HK)が5.7%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が9.2%安、鞍鋼(347/HK)が8.3%安で取引を終えた。
証券セクターにも売りが続く。第一上海投資(227/HK)が19.5%安、申万宏源集団(6806/HK)が18.2%安、中州証券(1375/HK)が17.3%安、東方証券(3958/HK)が13.9%安と値を下げた。
半面、消費関連の一角は物色される。百貨店チェーン中国大手の百盛商業集団(3368/HK)が7.4%、外食グループ大手の百勝中国HD(9987/HK)が2.9%、中国酒造大手の青島ビール(168/HK)が2.0%、即席麺・飲料大手の康師傅HD(322/HK)が1.6%、粉ミルク中国最大手の中国飛鶴(6186/HK)が1.2%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは11日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比6.62%安の3258.86ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。石油・石炭株、消費関連株、素材株、医薬株、インフラ関連株、金融株なども売られた。半面、半導体株は逆行高している。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)