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ポテトチップブランド「プリングルズ」の新パッケージの街頭広告について、X(Twitter)でツッコミが相次いでいる。

パッケージは小さくなっても内容量はそのまま!と言うけれど

プリングルズは主に「ロング缶」と「ショート缶」の2サイズで展開してきたが、2024年9月にショート缶のデザインを変更した。かつてのパッケージと比べてサイズが15mm小さくなっているが、内容量はそのままだ。

しかし、スナック菓子について「パッケージが小さくなる=内容量が減ったと感じる」人は多いもの。そこでプリングルスは、新宿駅構内に新旧のショート缶を並べたレントゲン画像を掲示し、「缶は小さくなったけど内容量は減ってないよ!」という点をアピールする広告を出したのだ。

レントゲンの比較画像を見ると、確かに缶は短くなったが、内容量が減ってないことは分かる。

しかし、この広告を見た多くのプリングルズファンは思ったはずだ。「『プリングルズが少なくなった問題』の肝はそこじゃないだろう」と。

というのも、Xではかねてより「プリングルズが昔に比べて量が減った」と嘆く投稿が相次いできた。主なポイントとしては、「1枚あたりのサイズが昔に比べて小さくなったこと」、「缶に対して入っている量が目に見えて少なく、開けた時のスカスカ感が目立つこと」などが挙げられる。

今回のリニューアルで「前のバージョンに比べて容量は減ってない」ことは事実であっても、「発売当時から年月をかけて徐々に減ってきた量」のことを考えるとツッコミたくなっちゃう人が少なからずいるみたいだ。

実際に、今回のリニューアルの広告を見たXユーザーからは「元々スカスカにし過ぎてただけでは」「元々少なかっただろいいかげんにしろ!」「ずっと昔に内容量は減らしといて、ほとぼりが冷めたらこうやって『内容量は減ってないよ』てか?」など、かなり厳しい声も寄せられることになった。

どれくらい減っているのか、過去の情報を辿ってみた

実際のところ、プリングルズは昔に比べてどれくらい減ってるのだろう?と気になったのでGoogleの期間検索を駆使して過去のプリングルズの容量に関連する情報を辿れる範囲でさらってみた。

すると、2015年のリニューアルで、ロング缶については内容量が158gから110gになっていた。さらにさかのぼると、2007年に書かれたお菓子記録用の個人ブログにて、ロング缶の内容量が170gであるという記述を見つけた。この2007年が、ざっと辿れる中で最も古い情報だ。

ちなみに、2024年現在のロング缶の内容量は105gである。

整理すると

2007年 170g
2015年リニューアル前 158g
2015年リニューアル後 110g
2024年 105g
出典:Togetterオリジナル

という感じ。フレーバーによって容量に微妙な差はあるようだが「プリングルズが過去に比べてめっちゃ減っている」ことは事実のようだ。

ちなみに、1枚あたりのサイズについては、2015年の改定プレスリリースで

チップスはひとくちで食べやすい大きさとなりました。
出典:Togetterオリジナル

とある。どれくらい変更があったのか具体的な情報は明記されていないが、1枚あたりが小さくなっているのもまた事実。

ちなみにXでは、「海外で販売されているプリングルズはいまだにサイズ・容量ともに大きい」として、日本のプリングルズと海外製のものを比較する投稿も見られる。

海外と日本のプリングルズの比較を見た人からは、「これ知りたかった!わざわざ買ってきて比較画像してくれて嬉しい!そして(日本でのサイズダウンの)やるせなさでむせび泣く。」 「日本仕様だけ清々しいくらい小さくなってんのよねぇ、プリングルズ」 「輸入物のプリングルズは割高だけど上の方までしっかり入ってるのだ」といった反応が寄せられた

もちろん物価の上昇、原価の高騰など、輸入食品の価格を決める要因にはさまざまな社会的な背景・事情があるので、単純に少なくなったからといって怒ってはいけないことは分かる。しかし、消費者の気持ち的には「かつてのでかくて容器いっぱいにぎっしり詰まったプリングルズ」の影を追い求めてしまうのもまた、致し方ないことなのかもしれない。