SBCメディカルグループホールディングスは、米国のナスダック上場後初となるIR説明会を開催し、CEOの相川佳之氏が会社概要と投資先としての魅力について説明を行った。

 同社は、2000年に神奈川県藤沢市で湘南美容クリニックを設立して以来、美容クリニックへのフランチャイズサービスを主軸に拡大。現在では166のクリニックを展開し、年間390万人の患者が来院する日本最大の美容医療グループとなっている。独自の顧客管理システム「チームワークエンジン」を活用し、顧客数、単価、リピート率、満足度などを細かく分析、データに基づいた改善・マーケティングをすることで、創業以来、着実に事業規模の拡大を進めてきた。ここ3年で約1.5倍に拡大している日本の美容医療市場で約30%のトップシェアを獲得している。

 フランチャイザーという形態を取っていることで、クリニックとマーケットの成長に伴い安定した収益性を得られ、サービス自体が比較的少人数のスタッフで運営できるため、高い利益率を確保。また、美容医療だけでなく、不妊治療や整形外科領域での関節の再生医療、ICLやレーシック手術など近視を治療する施術など他の分野にも進出している。

 今後の戦略として、国内美容医療のさらなる拡大に加え、整形外科や皮膚科などの一般医療分野の拡大、米国・アジアといった海外での事業規模拡大を掲げている。今後、人口が増えていくアジアに向けて展開し、アジアで一番になれば世界一も視野に入るとしている。

 ナスダック上場の目的については、今後の事業成長を支える資金調達手段の確保、SBCのグローバルブランドとしての認知向上、持続的な成長を支えるコーポレートガバナンスの強化としている。

 最後に相川氏は、「究極の三方良し」を実現する世界一の医療グループを作ることが自身の人生のミッションであると強調。患者、従業員、社会のすべてにとって価値ある存在となることを目指すと述べ、説明会を締めくくった。