バレーボール女子日本代表監督の眞鍋政義氏が不倫相手に情報漏洩疑惑(時事通信)

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 パリ五輪でバレーボール女子日本代表を率いた眞鍋政義前監督(61)の不倫問題。2012年のロンドン五輪で28年ぶりのメダルを獲得するなど、女子バレー界を牽引してきた功労者だが、代表チーム合宿の宿舎近くのホテルで複数回40代の女性・A子さんと密会していた。また眞鍋氏はA子さんに、一般には公表されていない代表チームのスケジュール表を送るなどしていたこともNEWSポストセブンの取材でわかっている。

【写真】不倫相手・A子さんとの遠征先でのツーショット。狼狽した様子で直撃に応じる眞鍋氏。A子さんに渡したという代表のスケジュール写真も

 元テレビ朝日法務部長で弁護士の西脇亨輔氏は、眞鍋氏の行動の問題点について次のように指摘する。

「日本代表の活動については公的な支援に支えらえていることもあり、各競技団体が厳しい行動規範を作っている。日本バレーボール協会もコンプライアンス規定で『著しくスポーツパーソン、スポーツ関係者として品位、名誉に欠ける行為』を禁じているので、眞鍋氏の行為はこれに該当する可能性が高いと考えられる。

 また、個人情報や『JVAにおいて機密とされる情報』の漏洩も、前出のコンプライアンス規程で禁じられています」

自著に書かれていた「古賀紗理那キャプテン指名の背景」

 A子さんは眞鍋氏に突如連絡を断たれたことにショックを受け、不安症を発症したという。A子さんの友人であるBさんは「眞鍋さんは選手個人の情報もよくA子さんに話していたそうです」と話す。

「パリの代表を決める前には、『古賀紗理那にキャプテンを頼もうと思うんやけど、どうかな? 引き受けてくれると思う?』などと相談されていたそうです。他にも、『A選手はB選手と付き合ってんねん』『あいつの親と会ったけど、変わった人やったわ』など選手のゴシップの話をしたりと、合宿期間中はその日あった出来事をよく話していたといいます」(Bさん)

 眞鍋氏は2024年5月に発売された自著『眞鍋の兵法』(文藝春秋)で、古賀紗理那選手(28)をキャプテンに指名した経緯について振り返っている。眞鍋氏がキャプテンを依頼すると、古賀選手は「考えさせてください」と数日間返事を保留したと記されている。それほどセンシティブな案件を、眞鍋氏は不倫相手のA子さんに共有していたのだ。

川合会長は「ほぼ1人に絞っている」と明言も…

 日本バレーボール協会は眞鍋氏の一連の疑惑について、「事実関係は把握していません。そのため、コンプライアンス規程違反の判断にも至っておりません」と回答している。また、眞鍋氏はNEWSポストセブンの取材に「出会いが多いんで、わからない」などと当時の不倫関係について認めることはなかった。A子さんにも取材を試みたが「私からは何もお話しできることはありません」と、電話で答えるのみだった。

 そうしたなか協会と眞鍋氏が直面する一大事は2028年ロサンゼルス五輪を目指す「次期代表監督選び」だ。

川合俊一会長は9月13日、男女の次期日本代表監督について『ほぼほぼ1人に絞っている。10月の理事会に上げて承認をもらおうと思っている』と取材に対し明言しています。

 川合会長とも親交があり、代表監督として結果を出してきた眞鍋氏に対する協会の信頼は厚いが、今回のスキャンダルは悩みのタネでしょう。どのような判断を下すのかに注目が集まる」(スポーツ紙関係者)

 東京五輪に続いて2大会連続の予選ラウンド敗退となったパリ五輪の試合後、「『あの1点、あの1本』と悔やまれる場面がいくつもあった」と総括していた眞鍋氏。

 自らの行動を省みて悔やまれる部分はなかっただろうか。