イタリア・セリエA、インテルのサポーター(2023年4月30日撮影、資料写真)。(c)Marco BERTORELLO / AFP

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【AFP=時事】サッカーイタリア・セリエA、インテル(Inter Milan)のウルトラス(過激なサポーター集団)のリーダーが4日、同国のマフィアの構成員を正当防衛で刺殺した。

 同国メディアや弁護士によると、ウルトラス「クルバ・ノルド(Curva Nord)」のリーダーを務めるアンドレア・ベレッタ(Andrea Beretta)氏(49)は、同じインテルファンのアントニオ・ベッロッコ(Antonio Bellocco)氏(36)に脚を撃たれた後、ベッロッコ氏を刺したという。弁護士は、ベレッタ氏が正当防衛でのどを刺したと述べている。

 2人は4日朝、ミラノ(Milan)郊外で車に同乗していた際に口論になった。弁護士によると、ベレッタ氏は同日、病院のベッドの上で検察官からの尋問を受ける予定だという。

 暴力行為や麻薬取引などで何度も有罪判決を受けているベレッタ氏は、2022年10月に「クルバ・ノルド」のリーダーだったビットリオ・ボイオッチ(Vittorio Boiocchi)氏が殺害された後、同集団のリーダーとなっていた。

 報道によるとベッロッコ氏は、南部カラブリア(Calabria)州のマフィア「ヌドランゲタ(Ndrangheta)」の後継者で、過去には組織的な犯罪活動で有罪判決を受けている。

 この事件を担当する検察官のパオロ・ストラーリ(Paolo Storari)氏は組織犯罪を専門としており、ボイオッチ氏の殺害事件や、国内の過激サポーター集団への、マフィアの浸透に関する捜査を主導している。

【翻訳編集】AFPBB News

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