広島・大瀬良大地 (C) Kyodo News

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 広島がヤクルトに7−0の大勝。この日敗れた巨人に替わり、首位の座を奪取した。この日は大瀬良大地の粘りのピッチングが光った。

 広島・先発の大瀬良大地は初回、先頭の長岡秀樹にヒットを打たれると、2死後村上宗隆には四球を与え、いきなりのピンチ。しかしオスナの放った打球は三塁手のグラブに吸い込まれるライナーとなり無失点でスタートを切ると、その後は尻上がりに調子を上げた。4回に味方打線が2点を先取すると、さらに大瀬良の投球術も冴え、7回を111球で無失点、許したヒットはプレイボール後の1本だけの快投を披露し今シーズン6勝目を手に入れた。

 お立ち台で「もうここまで来たら1つ1つ勝っていくしかない」と気を引き締めていた大瀬良大地について、31日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した齊藤明雄氏は「前回(のヤクルト戦)は5回途中で6失点でしょ。その反省を生かしたピッチングができたんじゃないかなと思いますね」とリベンジを果たした要因を推測。さらに「この日1番いいのは初回、長岡に打たれて先頭出して、2番の岩田にね、バントを成功させなかったことですよ。それがいい結果になったんじゃないかなと思います」とバントを2球ともファウルさせた投球術を称えた。 

 またこの日の登板でマツダスタジアムの成績が通算45勝で前田健太と並び、投球回数は683回と3分の1で前田健太を超えたことに、もう一人の解説者の大矢明彦氏は「もう立派なエースになっちゃいましたね」と笑顔を見せていた。

 頼れる右腕の存在は、やはり広島に欠かせない。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』