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「デブにしかわからないことは何?」で出てきた、わかりみの深い回答とは?
いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

さあ「大喜利」に取り組もう

 みなさんにぜひ「大喜利」に取り組んでほしい。
 そうはいっても、どうやって大喜利に取り組めばいいのか、わかりませんよね。

 ここで、1つの補助線を引きましょう。
 それが、「お題 → 素材 → 加工」というステップです。
 まずは、「お題から連想する素材」をどんどん出すことです。

<お題>
「デブにしかわからないことは何?」選手権

 というお題を元にしましょう。

 一度でも太ったことがある人なら、その体験が思い出せるでしょう。

 体重のこと、食事のこと、服装のこと、周りからの目のこと……。

 それらが大喜利の「素材」になります。
 その中で、「これぞ!」というものを選び抜きましょう。

<回答>
 たくさん量を食べるイメージだが、
 実際はそうでもない。
 本当のデブは、空腹にならないように
 常に食べ続けているので1回の食事量は実は少ない。

 いかがでしょうか。

 たくさん食べているのではなく、常に食べている。だからデブになってしまうんですよね。
 かなり納得感があるのではないでしょうか。

 大喜利で大事なのは、いきなり面白いことを考えることではなく、とにかく素材の「数を出す」ということです。
 その素材を上の例のように「加工」することで、回答に出すことができます。

 上の回答であれば、わりと長文で淡々と説明しているのが面白さを引き立てます。
 こういうテクニックには、いくつかパターンがあるので、ぜひ身につけてみましょう。

(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)