イスラエル、ヨルダン川西岸の作戦継続 イスラム聖戦司令官含む5人殺害

写真拡大

Maytaal Angel Ali Sawafta

[エルサレム/ジェニン 29日 ロイター] - イスラエル軍は29日、ヨルダン川西岸のトルカレムにあるモスクに潜伏していたパレスチナの戦闘員5人を殺害したと発表した。

このうち1人はパレスチナ自治区ガザでハマスと共闘する武装組織「イスラム聖戦」の司令官で、イスラム聖戦はこの司令官の死亡を確認した。

作戦は28日未明に始まり、現在も続いている。イスラエル兵数百人がヘリコプター、無人機(ドローン)、装甲兵員輸送車の支援を受けてトルカレム、ジェニン、ヨルダン渓谷を急襲。今回の作戦はここ数カ月で最大級で、2日間のパレスチナ人の死者は17人になった。

ヨルダン川西岸では、ガザ戦争の開始後、衝突がエスカレートしている。

国連のグテレス事務総長は、イスラエルがヨルダン川西岸に対する大規模な軍事作戦を開始したことに深い懸念を表明。即時停止を求めた。これに対しイスラエルのダノン国連大使は、今回の作戦には「イランの代理勢力を利用したテロ行為を阻止する」という明確な目的があると主張している。