建築歴22年のプロが「実は要らなかった無駄設備10選」でコスパ重視の家作りを推奨

職人社長の家づくり工務店の平松社長が、「【プロも失敗】実際に生活して気づく！実は要らなかった無駄設備10選！【注文住宅】」と題した動画を更新し、コスパ最強の家作りを目指すために避けたい無駄設備について解説した。平松社長によれば、「住まい手の方でやっぱり無駄だったなって思うものや、作り手側でも無駄と認識せずに提案してしまうケースが多い」とのことだ。

動画の冒頭では、平松社長が回遊動線について「使わなくなるから無駄だ」ときっぱり。具体的な事例として、「シューズクロークからリビングに行くという計画をしたものの、玄関からリビングに直接行く方が近かっため、その計画した回遊動線が使われなくなってしまったケースがあった」と説明。これをやめる、または回遊動線を短くすることにより「コストダウンにつながる」と解説した。

吹き抜けについても「コストアップにつながる」と指摘。床を張らない代わりに仮設の足場を立てるためコストがかかり、結果的に床があってもなくても費用は変わらなくなると強調。さらに「もし床を張って吹き抜けを避ければ、その分の空間を有効活用できる」と提案した。ただ、立地条件で2階からしか日光が入らないという場合は、吹き抜けは効果的だと付け加えた。

続けて、無駄な設備として洗濯パンや浴室乾燥機と浴室の窓を挙げた。洗濯パンについては「洗濯機をどかさなければならないので掃除がめんどくさい」とし、代わりに通販サイトなどで比較的安価で入手できる「移動式の洗濯台」を勧めた。また、浴室の窓についてはカビが生えたりホコリがたまったりして掃除が面倒だと指摘。浴室乾燥機については「エアコンと違って電気代がかかり、コスパが悪い」と続けた。さらには「断熱性の高い家を造れば、浴室の窓や浴室乾燥機に頼らずに快適な空間を実現できる」とも。同様に浴室の引き戸も掃除が面倒なため、開き戸にしたほうがコスパも良く掃除がラクだそうだ。

他にも窓の位置や、玄関周りの設備、大きい収納や、廊下の考え方などについて解説。動画の終盤では、天井裏収納についても言及した。平松社長は「階段を出し入れするのが面倒で、使わなくなりがち」と説明し、通常の収納スペースと同じ高さに配置することで「コストもかからず、非常に使いやすい」といいおすすめの間取りを紹介する場面も。「コストのかかる設備や設計には注意し、本当に必要な部分に予算を充てることが重要」と強調して動画を締めくくった。