【ルイボスティー】「血糖値が下がる」は本当? 実は“飲んではいけない人”もいる…専門家が解説
近年、ルイボスティーが注目されています。カフェインが含まれていないことやさまざまな料理との相性が良いことなどが要因のようです。
ところで、ネット上では「ルイボスティーを飲むと血糖値が下がる」という内容の情報がありますが、本当なのでしょうか。真偽のほか、ルイボスティーを飲む際の注意点について、「eatLIFEクリニック」(横浜市旭区)院長で、内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。
血糖値を下げる効果は不明
Q.そもそも、ルイボルティーを飲むと健康上、どのようなメリットがあるのでしょうか。
市原さん「ルイボスティーは抗酸化作用のあるポリフェノールのほか、カリウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含んでいます。摂取すると便通が良くなったり、むくみが取れたりするなどの効果が期待できます」
Q.ネット上では「ルイボスティーを飲むと、血糖値が下がる」という内容の情報がありますが、本当なのでしょうか。糖尿病の人や血糖値が高い人が飲んでも、問題がない飲み物なのでしょうか。
市原さん「ルイボスティーの摂取後に血糖値が下がったというデータが出ているのは、マウスやラットであり、人間が摂取した場合の効果は分かっていません。ルイボスティーは健康な人はもちろん、糖尿病の人が飲んでも問題がない飲み物です」
Q.持病や体質の関係でルイボルティーを飲むのを避けた方がよい人はいるのでしょうか。
市原さん「腎臓の機能が低下して、正常に働かない状態である『腎不全』の人がルイボスティーを飲んだ場合、ミネラルが排出されにくくなるため、体内のミネラルバランスが崩れる可能性があります。腎不全で治療中の人は飲むのを控えるか、主治医に一度相談してください」
Q.ちなみに、健康な人がルイボスティーを飲み過ぎた場合、どのようなリスクが生じる可能性があるのでしょうか。
市原さん「ルイボスティーはノンカフェインで、先述のようにポリフェノールやミネラルが豊富なので、基本的に多く飲んでも健康上、問題が生じることはありません」