トヨタの「めちゃ上級セダン」どんな人が買う? 全長5m超えの「後席快適モデル」 王道攻めたクラウンの近況
新しくなったクラウンはどんなクルマ?
トヨタから2022年に登場した新型「クラウン」は4タイプあります。
そのうちの1タイプが「クラウン セダン」です。どのような人が購入するのでしょうか。
【画像】「えっ…!」「ピンククラウン」爆誕!? 画像を見る!(56枚)
トヨタは2022年7月15日に16代目となるクラウンを初公開し、SUVモデルなど4つのタイプを発表しました。
なかでも、伝統的なセダンタイプとして登場した「クラウンセダン」はどのようなモデルなのでしょうか。また、どのような人が購入するのでしょうか。
クラウンは1955年に初登場。その後さまざまなモデルチェンジを行いながらも、長きにわたり、たくさんの人が憧れるセダンを生み出してきました。
2022年に発表された現行となる16代目のクラウンでは、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」と4つのスタイルを展開。
SUVタイプや大型化したモデルなど従来とは異なるスタイルのモデルがラインナップされました。
一方で、2023年11月に登場したクラウンセダンは、クラウンとしての伝統を受け継ぐセダンタイプとして登場しています。
トヨタは、このモデルについて「新たなフォーマル表現とともにショーファーニーズにも応えるセダン」と説明し、セダンとしての新しい需要の創出を図っています。
ボディサイズは全長5030mm×全幅1890mm×全高1475mm、ホイールベース3000mmとなっており、歴代モデルの中でも大きいボディとなります。
エクステリアではニューフォーマルとして美しいたたずまいを追求しています。
フロントはワイドで力強さを感じられるハンマーヘッドに、縦のデザインを基調とした大型台形グリルを採用。
ホイールベースが3mに設定したことで、後席のゆとりを確保し、ショーファーカーとしてのニーズもしっかりと考えられています。
グレードは2種類で、パワートレインがそれぞれ異なります。パワートレインはHEV(ハイブリッド車)とFCEV(燃料電池車)の2タイプがあり、環境にやさしい走りができることも今回のセダンの特徴です。
また、今回のクラウンはコネクティッド機能として、「moviLink」とクルマを連携し、スケジュール管理を可能にしたことで、スムーズな移動をサポートしてくれます。
走行性能に関しては、乗客に路面の凹凸を感じさせないマルチリンクサスペンションやアクティブノイズコントロールを採用し、優雅で心地よい走りを実現しています。
大きなラゲッジスペースも確保されており、9.5インチゴルフバックが2?3個入るほどのスペースとなっております。
ボディカラーは全6色あり、モノトーンを基調としたシックな色味が特徴です。
また、ブラックパッケージのオプションがあり、ホイールやパーツを黒くすることで、さらなる力強さを演出することが可能となっています。
ニューフォーマルな進化を遂げたクラウンセダンですが、いったいどのような人が購入しているのでしょうか。
関東圏のトヨタ販売店担当者は次のように話します。
「クラウンセダンは法人のお客様からのお問い合わせを多くいただいており、リースでの契約も多くしていただいております。
法人のお客様は会社の役員の送迎に使いたいとのことでしたり、一般のお客様だと昔からクラウンに乗っていただいている人が多いです」
ユーザーが評価している点に関して前出の担当者は次のように話します。
「どのユーザーからも乗り心地を評価していただける事が多く、やはり広々とした後部座席が好評です。
初めは『全然違うクルマみたい』とおっしゃっていた人でも、いざ乗ってみると『この乗り心地はクラウン』と評価していただけます」
上記の店舗では、ハイブリッド車のみ台数を限定して販売を行っているそうですが、燃料電池車と納期は大体同じで、どちらも2025年2月頃になるとのことです。
また、関西圏のトヨタ販売店担当者は次のように話します。
「クラウンは多くのお問い合わせをいただいており、セダンタイプは法人を中心にお問い合わせいただいています。
マイカーとしてクラウンセダンを検討しているお客様は、以前からクラウンに乗っている人が多いです。
現在、当店はハイブリッド車のオーダーをストップしている状態で、燃料電池車の納期は2025年1月から2月です」
※ ※ ※
新型クラウンセダンですが、後席の乗り心地が評価されているようで、ショーファーカーとしてのニーズを満たしているようです。
クラウンセダンは、ハイブリッド車のメーカー小売価格が730万円から、燃料電池車は830万円からとなっております。