トヨタ新型「ミニランクル」登場か!? 250発表時に「コンパクトクルーザー」を示唆? 「より手軽なランクル」ってどんなモデルになる?

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謎のシルエットは新型「ミニランクル」か?

 トヨタ「ランドクルーザー」シリーズに、コンパクトな「ミニランクル」が加わる可能性が高まっています。

トヨタ「コンパクトクルーザーEV」はまるで“ミニランクル”!? あのシルエットは今後登場する予告?

 その背景には、トヨタが2021年12月にお台場・メガウェブで開催された「バッテリーEV戦略に関する説明会」で「コンパクトクルーザーEV」を初公開したこと。

【画像】「えっ…!」 これが噂の「ミニランクル」です!(30枚以上)

 さらに、2023年8月2日に開かれた「ランドクルーザー250」と「ランドクルーザー70」の発表会の最後に、今後のランドクルーザーシリーズを示唆する映像が流れ、その中に「コンパクトクルーザー」と見られるモデルが登場したことが挙げられます。

 これらにより新しいモデルが「ミニランクル」としてシリーズに加わる可能性が高まっています。

 ランドクルーザーシリーズは、1951年8月にトヨタ「BJ型」として登場し、2024年に73周年を迎えました。

 長い歴史を通じて、ランクルは「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として進化し、信頼性、耐久性、悪路走破性が高く評価されています。

 これまでに約170ヵ国と地域で累計1130万台が販売されてきました。

 ランドクルーザーシリーズは、最新技術を取り入れて進化を続けるステーションワゴン(300シリーズ)、高い耐久性と走破性を誇るヘビーデューティー(70シリーズ)、悪路走破性に加え扱いやすさと快適性を兼ね備えたライトデューティー(プラド/250シリーズ)の3つのラインアップで展開されています。

 そんななか、ランドクルーザー250とランドクルーザー70の発表会の映像には、300、250、70と異なるシルエットの2台が登場しました。

 左側には小柄なシルエットのSUV、右側にはロングボディのラージSUVが見られ、特に左側のシルエットについては「コンパクトクルーザーEVに似ている」と、当時SNSで話題になりました。

 コンパクトクルーザーEVは、2021年12月にトヨタが発表したモデルで、都市部の若者をターゲットにしたアウトドアレジャー向けのクルマです。

 このモデルは、トヨタ四駆の伝統を踏襲し、フランスのED2(EDスクエア)チームによってデザインされました。

 特徴的な角張ったシルエットは、「FJクルーザー」や初代「ランドクルーザー」を彷彿とさせ、コの字型のヘッドライトやスキッドプレート、グリル中央の「TOYOTA」ロゴがオフロード感を強調しています。

 ボディカラーは明るいブルーとオレンジラインが施され、アクティブで遊び心のあるデザインです。

 なおインテリアの詳細は不明ですが、水平基調のインパネに大画面の液晶ディスプレイを組み合わせたシンプルで機能的なデザインが特徴です。

 ボディサイズも不明ですが、コンパクトクルーザーEVは300や250よりも小柄であると推測されています。

 さらに、2023年9月から11月にかけて、トヨタが「ランドホッパー」や「ランドスケープ」、そして「ランドクルーザーFJ」という名称を商標登録出願したことが明らかになりました。

 その後、2023年10月に開催された「TOYOTA JMS PROLOGUE」では前2輪、後2輪の電動モビリティ「ランドホッパー」が初公開され、同時期に開催された「ジャパンモビリティショー2023」では、大きなSUVのシルエットが「ランドクルーザーSe」ということが明かされています。

 このように矢継ぎ早にランドホッパー、ランドクルーザーSeが登場したものの、ランドスケープやランドクルーザーFJに関しては情報が途絶えているのが現状です。

 しかし、コンパクトクルーザーEVがこのいずれかの名称で登場する可能性は非常に高いと考えられます。

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 ランドクルーザー250とランドクルーザー70の発表会では「時代に合わせた新モデルの開発は不可欠です」と担当スタッフは語っていました。

 現時点で、本格的な悪路走破性能と高い信頼性を持ったコンパクトなクロスカントリーSUVはスズキ「ジムニー」のほぼ独壇場となっているため、新たな市場を開拓するという意味でも「ミニランクル」は非常に挑戦的なモデルになると考えられることでしょう。

 果たしてミニランクルは登場するのか、発表される際にどのような名前を冠するのか、今後のトヨタの動向に注目です。