カナダ・マニトバ州チャーチル付近で確認されたホッキョクグマの親子(2022年8月5日撮影、本文とは関係ありません)。(c)Olivier MORIN / AFP

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【AFP=時事】カナダ北極圏にある政府のレーダー基地で8日、作業員1人がホッキョクグマ2頭に襲われ、死亡した。同施設の運営会社が9日、発表した。

 作業員が襲われたのは、カナダ最北東ヌナブット(Nunavut)準州にあるブレボート島(Brevoort Island)の前哨基地。

 基地の運営を請け負っている物流会社Nasittuq Corporationは、「2頭のホッキョクグマに襲われ、当社の大切な従業員の一人が亡くなった」とし、従業員らが現場で対処し、1頭は殺処分したと明らかにした。

 基地は、カナダ極北の数十か所にある北部警戒システム(North Warning System)の前哨基地の一つ。

 レーダーの探知範囲は、米アラスカ州からカナダ東部ラブラドル(Labrador)半島まで5000キロ以上に及び、航空機の侵入や巡航ミサイルによる攻撃に備えている。

【翻訳編集】AFPBB News

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