クワガタを兵器化してゲームで戦わせてみた!  虫型兵器トーナメントで発揮したどんな対戦相手も投げ飛ばす威力を見よ

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 様々な機能を持ったブロックを組み合わせて、オリジナルの兵器を開発する物理演算系サンドボックスゲーム『Besiege』は、中世ファンタジーのような世界で城塞や遺跡を投石器などで突破するステージクリア型のゲームです。

 中世ファンタジー的な世界設定ですが、プレイヤーの工夫次第でまるで現代兵器のような戦闘機や、二足歩行のロボットも作ることもできる自由度の高さが魅力です。ニコニコ動画でもオリジナルの兵器によるプレイ動画や、アニメなどの架空兵器の再現などオリジナリティに富んだ作品が見られます。

 今回ご紹介するのは、オリジナルの虫型(と言い張っている)兵器を持ち寄って1対1の対戦を勝ち進むトーナメント企画『蟲毒王者 ムシヘンキング』の第三回大会に参加した機体 ”カステルナウディツヤクワガタ”の機体紹介動画です。動画で紹介されている機体は、実在するクワガタをモデルに作られています。モデルとなった「カステルナウディツヤクワガタ」は東南アジアのマレー半島、スマトラ島、ボルネオ島に生息し、オスの体長が90mmを超えることもある大型種のクワガタムシです。

 挟む力が最も強いクワガタの一種とも言われており、他の甲虫の角や足を挟んで折ってしまうほどパワフル。そんなクワガタをモデルに作られたこの機体も強烈なパワーを秘めています。

 機体の目玉として紹介されているのが、この動き!

 身体を勢いよく起こすとそのまま空中で高速回転!
 そして、勢いが強すぎたのか……機体がバラバラに。

 機体自体が吹き飛ぶほどのパワーは、内部に組み込まれた反トルク機構(パーツを高速で回すことで逆回転のトルクを得る機構。リアクションホイール)によって生み出されています。

 他にも重量に耐えられるアゴや胴体の構造などについても解説され、動画後半ではトーナメントでの激戦が映されます。カブトムシやクワガタなど、それぞれの力作がしのぎを削ります。そして、決勝戦の相手は……「強欲な壺」。

 虫型? となりますが「強欲の”強”の右下が”虫”だから」という理由でムシヘンキングに参戦。
 過去の大会には人型兵器「テツワンテヅカオサムシ」や、某モンスターをハントするゲームに登場しそうな「マゴウコトナキヤドカリ」など、虫の限界に挑んだ機体も多く参戦していますので、こういった機体も大会の魅力です。

 文字通り手も足も出ないかと思われた強欲な壺ですが、試合が始まれば多彩な技を繰り出します。一方、堅実な戦い方でカステルナウディツヤクワガタ。最後には押し出して勝利しますが、勝利の瞬間に耐久力の限界を迎えて爆散してしまいます。まさに紙一重の勝利。
 クワガタと壺の熱い戦いというシュールな映像ですが、手に汗握る良い試合でした。

 『第三回ムシヘンキング』本編の動画は8月5日現在では投稿されていません。今回ご紹介した機体紹介動画や過去大会の動画で予習しながら、楽しみに待つこととしましょう。