組み立て棟(左)から発射点に移動する大型ロケット「H3」3号機=2024年6月30日午後8時36分、鹿児島県の種子島宇宙センター、恵原弘太郎撮影

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が開発した大型ロケット「H3」3号機が7月1日午後0時6分42秒、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる。

 初号機の打ち上げに失敗し、2号機で成功。今回の成否は日本の宇宙開発の今後を占うことになる。

H3ロケット開発の経緯

 30日夜、ロケット組み立て棟から約400メートル離れた発射点へ、30分ほどかけて移動した。最終準備・確認が進められている。

 宇宙ビジネスが拡大する中、H3は自動車向けの部品を使うなどして、従来の主力ロケット「H2A」よりも打ち上げコストを半減し、民間からの受注をめざしている。

 だが、2023年3月に打ち上げられた初号機は第2段エンジンが着火せず、信号を送って機体を破壊。載せていた地球観測衛星「だいち3号」も失った。対策をとった2号機は今年2月に成功した。