19年の日本ダービーを制したロジャーバローズ(撮影:下野雄規)

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 19年の日本ダービーを制したロジャーバローズ(牡8)が25日未明に急死した。株式会社ジェイエス&アロースタッドの公式X(旧Twitter)が伝えた。

 同馬は父ディープインパクト、母リトルブック、母の父Librettistの血統。近親にはジェンティルドンナ、ドナウブルーなどの活躍馬がいる。

 18年8月に新潟競馬場でデビュー勝ちを収め、年明けの福寿草特別で2勝目をマーク。重賞初挑戦のスプリングSは7着だったが、京都新聞杯で2着と巻き返し、挑んだ日本ダービーで世代の頂点に立った。単勝93.1倍での勝利は、同レースにおける戦後の最高配当記録でもある。秋は凱旋門賞への挑戦を視野に入れていたが、故障のため引退、種牡馬入りした。

 先週末のパラダイスSをオーキッドロマンスが制すなど、産駒はこれまで中央で12勝、地方で14勝。株式会社ジェイエス&アロースタッドは「本馬の冥福を祈るとともに、残された産駒たちが父の遺志を引き継いで競馬場で活躍してくれることを祈っております」とXを通じてコメントした。