2025年大阪・関西万博の会場建設工事中に発生したガス爆発事故を受け、日本国際博覧会協会(万博協会)は24日、万博期間中の安全対策をまとめた。

 換気の徹底や、ガス濃度の継続的な測定などが柱。測定結果は来場者らに公表する予定。

 会場となる人工島「夢洲」は一部が廃棄物を埋め立てた土地で、地中にはメタンガスがたまっている。このため安全対策として、配管周辺などの隙間をシールで埋めてガスの侵入を防ぐほか、機械で強制的に換気する。ガスの検知機も設置する。

 万博協会によると、事故は3月28日に発生。トイレの溶接作業中に出た火花が床下のメタンガスに引火し、コンクリートの床約100平方メートルや天井などが損傷した。

 万博協会の担当者は「きちんと対策すれば(爆発が)起こるリスクはほとんどない」と強調。濃度が基準値を超えた場合は、立ち入り禁止措置を講じるとしている。