【ブリュッセル時事】北大西洋条約機構(NATO)当局者は、ロシアが侵攻を続けるウクライナの戦況に関連し「楽な夏になると錯覚してはならない」と述べた。

 また、7月のNATO首脳会議に合わせ、ロシアが「大規模攻勢」を仕掛けると予想した。21日までに記者団に語った。

 同当局者は、毎月約3万人の兵士を採用するなど、ロシアがウクライナに対し「量的優位を保っている」と強調した。ロシアが5月に開始したウクライナ北東部ハリコフ州への地上侵攻の狙いについては、「ウクライナの兵力を北部に割かせ、中部で(攻撃の)機会を増やすことだ」と分析した。