エンバペがパリ五輪への不参加を表明「僕のクラブは非常に明確な立場を示している」

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 レアル・マドリードへの移籍が決まったフランス代表FWキリアン・エンバペが、母国で開催されるパリオリンピック(五輪)2024への不参加を明言した。16日、フランスメディア『マキシフット』が同選手のコメントを伝えている。

 今月3日にレアル・マドリード加入が発表されたエンバペは、現在16日にEURO2024の初戦へと臨むフランス代表のメンバーとして活動中。そんなエンバペが、今年7月から母国で開催されるパリ五輪について言及し、自身がレアル・マドリードの意向に合わせて参加を見送る方針であることを明かしている。

 エンバペは、「オリンピックに関して、僕のクラブは非常に明確な立場を示している。その時点で僕はオリンピックに参加しないだろう。それが真実であり、それが現実だ。同時に僕も理解している」とコメント。続けて、「僕は新しいチームに加わったばかりで、9月に合流することが冒険を始める最適な方法だとは思わない」と新天地での適応の遅れを危惧しながら不参加を明言した。

 パリ五輪に挑む代表候補メンバー25名が発表された3日の会見で、U−23フランス代表を率いるティエリ・アンリ監督は、「希望はある。誰にでも扉は開かれている」とエンバペ招集の可能性について望みを捨てていないことを強調していたが、その希望は今回の発言で事実上消滅。なお、エンバエは「僕はこのフランスチームの幸運を祈りながら、ファンとして全試合を観戦する。そして彼らが金メダルを持ち帰ってくれることを願っている」と若き“レ・ブルー”にメッセージを送っている。