「すべてのブレーキが故障」“暴走電車”から乗客投げ出される 時速80kmで15分走行…1人死亡130人以上けが ロシア

写真拡大

ロシアで、路面電車が暴走し、乗客が投げ出される事故が発生した。電車は十数分に渡って時速80kmで走行しており、この事故により1人が死亡、多数の負傷者が出た。電車はメンテナンス後で異常はなかったというが、運転士の母親はブレーキの故障を指摘している。

別の車両に衝突し停止

ロシアでカメラが捉えたのは、人が放り出されるほどのスピードで暴走する路面電車だ。

猛スピードで走る路面電車の目の前に左カーブが迫る中、路面電車は減速することなく暴走し、車体から白い煙が出ているのが確認できる。

猛スピードで曲がった勢いで、乗っていた人が投げ出され、後ろのドアから投げ出された1人は、道路を滑り続け、減速した車と衝突した。

その後も暴走を続けた電車は、前を走る別の車両に衝突してようやく止まったという。

追突された電車は、後ろのガラスがめくれ、暴走した電車は前方が大破した。

メンテナンス受けたばかりも…「ブレーキ故障」か

地元メディアによると、当時、暴走した電車は時速80kmものスピードに達しており、暴走は約15分に渡ったという。

電車を所有する会社によると、暴走した車両はメンテナンスを受けたばかりで、異常はなかったというが、一方で、運転士の母親は地元記者団に対し、「すべてのブレーキが故障した」と語っている。

この暴走事故で1人が死亡し、ケガ人は130人に上っている。
(「イット!」 6月7日放送より)