サントリーサンバーズの入団会見を行った、髙橋藍
28日、バレーボール男子日本代表の髙橋藍(たかはし らん・22)が、イタリア・セリエAのモンツァから国内Vリーグ1部のサントリーサンバーズに移籍することが決定し、都内で入団会見を行った。

セリエAへの挑戦について、髙橋は「(今夏開催の)パリオリンピックに向けて、新たな経験、多くの経験をしたいという思いをもって、イタリアで3シーズンに渡ってプレーしてきました。その直近では、プレーオフの決勝まで進出するという新しい経験も得られ、3年間で凄く成長できたことを実感しています」と振り返った。

今回の移籍理由を問われ、「日本のサントリーサンバーズでプレーすることを選んだのは、新たな環境に身を置いて、バレーボール選手としてさらに進化するためへの挑戦です」と意欲を見せた。

髙橋は、パリ五輪後の24-25シーズンについて「イタリアで引き続きレベルの高い中でプレーすることも自身の成長につながると思うのですが、新たな環境、違う国のバレーに挑戦することでさらに成長の幅が広がるのではないかと考えました。ポーランド、トルコリーグも検討しましたが、もう一つ(今年10月からスタートする国内最高峰の)SVリーグが選択肢となりました」と明かした。

▼ サントリーサンバーズの新ユニフォームを直用していた、髙橋

▼ 企業製品で「コーヒーが好きなので、サントリーBOSSを飲んでいます」と髙橋

サントリー以外の国内Vリーグからのオファーについて、髙橋は「はい、お声はありました」と明かしつつ、その中でサントリーを選んだ理由を「世界一を目指しているクラブであることが一番重要でした」と答え、「サントリーサンバーズは昨年、日本チームとして初めてメダル(昨年12月の世界クラブ選手権で、男女を通じて日本勢初の銅メダル)を獲得した強豪チーム。世界一を目指せるチームだと思ったからです」と説明した。

この会見には、サントリーの栗原圭介GMも同席し、髙橋選手の契約金について尋ねられると「非公表とさせてください」としつつ、「(未来の選手たちにも)夢を持ってもらえるオファーを出しました」と付け加えた。その言葉に対し、記者から「どんな物が買えるのか」と聞かれると、「それは難しい質問ですね」と切り返し、会場は笑いに包まれた。

▼ 「それは難しい質問ですね」と栗原GM(写真左)が切り返し、会場は笑いに包まれた

栗原GMは、考えた末に「車は買えますね」と答えたが、記者の追及に「お家が買えますね」と明かした。さらに他の記者からも質問が続き、「(本拠地が大阪のため)東京がどれぐらいなのか、よく分かりません。東京では難しいかもしれませんが…」と前置きして「家が二つ。他のプロスポーツに引けを取らないというか、そういったオファーを出したと思っています」とコメントした。