取材に応じたドジャース・大谷翔平【写真:川村虎大】

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自身も8戦ノーアーチ「状態がそこまでよくない」

■メッツ ー ドジャース(日本時間28日・ニューヨーク)

 ドジャース大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地・メッツ戦の前に取材に応じた。左太もも裏の打撲の状態からパドレスダルビッシュ有投手の200勝などを赤裸々に語った。なお、試合は悪天候のため、中止に。翌28日(同29日)にダブルヘッダーで行われる。

 大谷の一問一答は以下の通り。

――足の打撲の状態は。
「日に日には良くなっているので、今日も昨日よりだいぶ感じはいいかなと思います」

――いつから悪化したか。
「ピックオフで貰ってから、次の日とかですかね。徐々に張りが出てきて、その中で走っていたので、徐々に悪くなってという感じかなと思います」

――三塁打で全力疾走しなかったが。
「あの打球はそうですね。余裕で三塁打にできるとは思っていたんですけど、ショートが(エリー・)デラクルーズ選手だったのを忘れていたので。そこで少しクロスプレーになったかなと思っています」

――スイングに影響は。
「スイングはそこまでないと思いますね。(打撃の)状態がそこまでよくないというのはもちろんあると思いますし。その中で軸足への影響はあまりないと感じています」

――腰は大丈夫か。
「トレーニングもしながら、良くはなってきているので。ほぼ問題なくきているかなと思います」

現在の最速は約129キロ「徐々に距離とかは伸びていくと思います」

――投球のリハビリの状況。
「徐々に距離が伸びてくる。距離を伸ばしながら球数が60球、70球に増えたりとか。その段階でどこまで距離が伸びていくっていうのは、ちょっとまだ先のことなのでどこまで行くかはわからないですけど。徐々に距離とかは伸びていくと思います」

――距離的には最長どれくらいか。
「先週60フィート(約18.3メートル)になったくらいなので。球速も80マイル(約128.7キロ)くらいですかね。それくらいまでは上がってきているかと思います」

――今年は投球をしない。打撃への専念はいい影響を及ぼすか。
「どうなんですかね。1シーズンやりきらないと言えないことではあるので。まずは1シーズンやってみてからかなと思います」

――チームの打線の調子。
「どうなんですかね。時差もありますし、スケジュール的にきついところもありますので。つながりという意味では少し難しくなっている部分はあると思いますけど。その中でできることはもちろんあると思うので。終わったことは切り替えて、今日は今日で集中したいと思います」

――水原一平被告の事件についてパフォーマンスへの影響は。
「睡眠が足りなかったのが一番問題ではありましたけど。メンタルがプレーに影響するとは思っていないですし、しっかりとした技術さえあれば、どんなメンタルでも打てると思っているので。グラウンドとやるべきこととは全く切り離してやりたいなと思っています」

――投球は恋しいか。
「ピッチングの日はやっぱり独特の緊張感、先発投手は特にみんなそうだと思いますけど。それは恋しいといえば、恋しいですし。ただ、ひとつひとつのステップを踏んでいく時期なので。あんまり焦ることなく。次のステップをまずしっかり踏みたいなと思います」

二刀流への思いは「特に変わっていない」

――5連敗中。何にフォーカスすべきか。
「役割によって違うと思いますし、先発投手は先に点を与えないというのが、どのようなシチュエーションでもそうですけど、特に連敗が続いているときはそう考えるもの。打者だったら最初に点を取りたいというのは、それもそうだと思いますので。ただ、そういった気持ちが強くなりすぎると自分の打席や、丁寧な打席がなかなかできなかったりはすると思う。状態が良いときというのはあまりこう気負うことなく、自分の打席を良いクオリティで送れるかなと思う。ベテランの選手も多いですし、そこはみんなが分かっていると思う。こういうことも長いシーズンではありますし、今日はそれで切り替えて頑張りたいなと思います」

――投打二刀流を行うことへの気持ちは。
「特に変わっていないですね。この手術も1回目ではないですし、2回目である程度ステップはわかっているので。どういったスケジュールで進んでいくっていうのもわかっている。焦ることはなく、今のところはできているかなと思います」

――ダルビッシュ有投手の日米200勝について。
「ニュースでは見ていたので。本人とも連絡を取っている中で、シーズンの最初の方で『200勝あるから早めに(達成)したいな』みたいな話はしていた。ひとつ区切りを迎えたことで、リラックスしてというか、あまり考えることなく次の登板に本人も集中できるのではないかなと思う。200勝というのも偉大な記録ではあるので、『おめでとうございます』ということですね」

――2026年のWBCへの思い。
「今のところは、そう思っていますし、出たいで出れるところではないと思いますけど、もちろん、選んでもらえるように。トップ層にまずはしっかりといつづけることが大事かなと思います」

――怪我で変わらない部分は。
「一番は肘ですかね。そこが庇うことはないと思いますけど、ケアしなければいけない一番のところではあるので。毎日ケアしながら。状態を確かめながらやるのが大事だなと思います」

――リハビリで重要にしていることは。
「全部じゃないですかね。怪我をしてもしなくても、効率よく投げたいというのが怪我の予防につながりますし。ただこればかりは出力が上がれば仕方ない部分もあるので。誰しもがピッチャーをやっていれば、ある程度パワーピッチャーなら仕方ない部分ではあるので。ある程度、割り切ってというか。あとはパフォーマンスを下げないよう。そこだけは注意してというか。自分自身であまり諦めないように。そのままの感じで行きたいなと思います」(Full-Count編集部)