家事や子育てに忙しい毎日。たとえ少しでも「自分時間」があれば、心にゆとりが生まれます。夫は単身赴任中、ワンオペで男の子3人を育てるESSEオンラインライター(現在40代)の事例をご紹介。完璧を目指すのをやめ、家事のやり方を見直したことで自分時間を確保できるようになったそうです。詳しく語ります。

つくりおきをやめて“切りおき”に。週末の慌ただしさが軽減

色とりどりの常備菜でいっぱいの冷蔵庫。そんな“丁寧な暮らし”に憧れて、週末に時間をかけてつくりおきをしていた時期がありました。

【写真】つくりおきより簡単な“切りおき”で家事がラクに

ですが実際に続けてみると、2〜3時間かけて何品も常備菜をつくることが、とにかく面倒くさい! そもそも、3人の子どもたちがそろう週末に、つくりおきの時間を確保すること自体が難しかったのです。

週末の貴重な時間をつくりおきに費やすのがもったいなく思えてやめてしまいました。その結果、週末の慌ただしさが減り、家族で過ごす時間が有意義に。自分の時間も増えましたよ。

その代わり、少しでも時短になるよう、下準備をまとめてするようにしています。下準備といっても、野菜やお肉を切るときに、まとめて切っておくだけ。切ったら、小分けにして冷凍します。簡単なことですが、これだけで毎日の料理がグンとラクになり、余裕もできました。

朝にたくさんの料理をつくらず、時間に余裕のある夜に準備

寝ることが大好きな私にとって、睡眠時間も立派な「自分時間」。なるべくゆっくり寝ていたいので、朝ごはんを“朝から何品も”つくることをやめました。

朝ごはんをつくるのは、もっぱら夜。ごはんを多めに炊いて、食後の片づけと一緒におにぎりをつくっています。一品で満足できるよう、「鮭+塩昆布+ねぎ」「枝豆+塩昆布+チーズ」など、おにぎりは具だくさんに。夜に朝食の準備をするようにしてから時間に余裕が生まれて、朝もゆったり過ごせるようになりました。

完璧は目指さない。たまにサボることで心が軽くなる

疲れているときは無理をせず、堂々と家事をサボります。この「堂々とサボる」が意外と難しく、まじめな人ほど手を抜くことに罪悪感を抱いてしまいますよね。

母親だって、なんでも完璧にこなせるわけではありません。「そんな日もあるさ!」と認めることで、心が軽くなりました。がんばりすぎず、たまには家事の手を止めて、コーヒーを飲んだり、お昼寝したり、読書をしたり。心も体もリフレッシュできます。

私は自分時間をもつことで、自分にも家族にも優しくなれました。当たり前のようにしている家事も、見直してみると手放せるものがあるかもしれません。今回紹介したことが、罪悪感を手放し自分時間を楽しむための参考になればうれしいです。