『ウィッチャー』フレイヤ・アーラン、リアム・ヘムズワース起用に対する反発に反論
Netflix製作のアクション・ファンタジードラマ『ウィッチャー』。このシリーズはシーズン3までヘンリー・カヴィル(『マン・オブ・スティール』)が主演を務めていたが、彼の降板に伴いシーズン4からリアム・ヘムズワース(『ハンガーゲーム』シリーズ)が主人公ゲラルトを演じることはすでにお伝えしている通り。そんな彼の起用を批判する声に、シリ役のフレイヤ・アーランが反論している。米Screen Rantが伝えた。
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リアムに時間をあげて欲しい
『ウィッチャー』は、王国の陰謀に巻き込まれたモンスターハンターのゲラルトの運命が、強力な魔法使いイェネファーと謎に満ちた少女シリと絡み合い、三者の物語が時空を超えて交錯していく様が描かれる。
このほど米Colliderのインタビューに応じたフレイヤは、リアムがゲラルト役を引き継ぐことへの反発について言及。彼女は、リアムがトレーニングを重ね、“ハート”を持って役に取り組んでいると明かし、攻撃的なファンがいることの残念な気持ちを次のように語った。
「彼を庇うように言いたくはありませんが、私が感じているのは、彼は本当にハートで取り組んで、トレーニングしています。正直に言うと、かわいそうだと思ってしまいます。というのも、まず第一にあるファン層はとても攻撃的で、そして誰かの役を引き継ぐというのはリアムにとっても理想的な状況ではないからです。それでも、彼がどう演じてくれるかとても楽しみにしています。それに、とても素敵な人ですから。私はただ、みなさんが時間を与えてくれること願うだけです」
ヘンリーのキャスティングが完璧だったからこそ…
『ウィッチャー』が人気を博したのは、ヘンリーが非常に魅力的なゲラルトを演じていたことが大きく、完璧なキャスティングだったと評する声も多い。モンスターハンターとしての獰猛さ、力強さは類を見ないだろう。また、ヘンリー自身が元より原作シリーズのファンで、スタントもすべて自分でこなすというこだわりを持っていた。そんな完璧なゲラルトを見ていたファンにとって、新しいゲラルトの登場はそう簡単に受け入れられるものではないことは、理解できる。
反発的な反応に対し、番組のプロデューサーはリアムが演じるゲラルトはオリジナルのゲラルトではなく、リブート版(数年おきに新しいジェームズ・ボンドが誕生するのと同じようなもの)だと話したこともあったが、アンチを抑えることはできなかった。そもそも、ヘンリーが自ら番組を卒業することを選んだわけだが、ファンの不満の矛先は残念ながら新キャストのリアムに向けられてしまったのだ。
また、ヘンリーとリアムの役者としてのキャリアの差にも、ファンの不満を招いた要因があるかもしれない。『ウィッチャー』はポーランド出身の作家アンドレイ・サプコフスキによるベストセラー小説が原作で、ゲーム化もされている人気シリーズ。そんな人気作を背負ったヘンリーはこれまで『マン・オブ・スティール』や『ジャスティス・リーグ』シリーズで誰もが知るヒーロー、スーパーマンを演じたほか、『コードネーム U.N.C.L.E』や『ミッション・インポッシブル/フォールアウト』など、大作映画への出演を重ねてきた。一方で、リアムは『ハンガー・ゲーム』シリーズへの出演などで知られるが、クリス・ヘムズワース(『マイティ・ソー』の弟として、あるいはマイリー・サイラスの元夫として私生活がフォーカスされることも少なくなかった。
しかし、フレイヤをはじめとする共演者、そして前任者のヘンリーは、リアムを支持している。彼らの言葉から察するに、リアムはこの作品に真剣に取り組むことで、自分がこの役を勝ち取ったことを証明したいと考えているようだ。そんなリアムの熱意がファンに届くことを、願いたい。
『ウィッチャー』はNetflixにてシーズン1〜3が配信中。(海外ドラマNAVI)