ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

写真拡大

大谷の元通訳・水原一平氏が解雇となり約2週間が経った

 ドジャース大谷翔平投手の通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博疑惑で解雇となり、約2週間が過ぎた。長年連れ添ったパートナーがいなくなった“光景”について、米メディアが言及した。

 米スポーツ局「ESPN」のシニアライター、ティム・キーオン記者がコラムを掲載。3月24日(同25日)のエンゼルスとのオープン戦での大谷の行動を描写。「ドジャースタジアムの左翼コーナーから右翼コーナーへと歩き、かつてのエンゼルスのチームメートたちと楽しい会話をしたが、その中のニュース(注目)は、彼が1人でそれを行ったということだ」と述べた。

「ミズハラ抜きのオオタニは、想像し難い。絶えず存在する従属者なしでは、オオタニは心なしか小さくなっているように思える。体が小さいというか、貫禄がなくなっているとも言える。その様子は、彼が最大限の偉大さを身にまとうためには、水原氏が常に側にいることを必要としているかのようだった」

 大谷のエンゼルス時代、選手として活動する時間は、ほぼ水原氏が寄り添っていた。キーオン記者は「常にオオタニの約4歩後ろをついていき、ほとんどいつもオオタニのバックパックを背負い、オオタニの水筒を運んでいた。それはまるで、侵入者を追い払うには十分に近い距離感を保ってはいるものの、この偉大な男のオーラを漂わせるためには十分に離れた距離を取っているかのようであった」と感傷的に回顧した。

 さらに水原氏は練習でもサポートし、親友としての役目を果たし、「客室係」的なこともこなしていたと説明。「オオタニとミズハラは本当に多くの時間をともに過ごしたため、昨夏に私は、単に皮肉を込めた質問をすることでエンゼルスの選手たちとの会話を始めることがあった。オオタニとミズハラはお互いに嫌気がさしたことがあるのかと彼ら(エンゼルスの選手たち)は思っただろうか? 彼らのほとんどは笑っていた。彼らの中で、(大谷と水原氏の関係性で)緊張の兆候を目にした記憶があるものは、誰もいなかった」。自身だけでなく、周囲の選手らも大谷と水原氏の仲の良さを認めていたという。ショックの大きさを淡々と綴っていた。(Full-Count編集部)