米ニューヨークの国連本部で行われた、安保理会合で発言するロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使(2024年3月22日撮影)。(c)EDUARDO MUNOZ ALVAREZ / GETTY IMAGES NORTH AMERICA / Getty Images via AFP

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【AFP=時事】国連安全保障理事会(UN Security Council)で、北朝鮮に対する制裁の履行を監視する専門家パネルの任期を1年間延長する決議案が採決にかけられたが、ロシアの拒否権行使により否決されたのを受け、韓国は「無責任」だと非難した。

 韓国外務省は声明で「ロシア連邦が国連安保理の常任理事国であるにもかかわらず、無責任な決定をしたことを、(韓国は)はっきりと指摘する」と述べた。

 ウクライナのドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相は、拒否権行使をロシアによる「有罪答弁」と呼んだ。米国は、「ロシアと北朝鮮の共謀に関するパネルの報告を葬り去るための利己的な試みだ」と非難した。

 今回の動きは対北朝鮮制裁を解除するものではないが、パネルは活動を停止することになる。パネルの任期は今年4月末まで。

 採決では、中国は拒否権を行使せず棄権。他の13か国は、任期延長に賛成した。

【翻訳編集】AFPBB News

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