横川駅周辺が賑わいそう。

JR横川駅の南側、国道18号沿道に「道の駅」を整備へ

 群馬県安中市にある鉄道テーマパーク「碓井峠鉄道文化むら」が大きく変貌するかもしれません。安中市は2024年2月、市内に道の駅を整備する基本構想案を策定。道の駅を「碓井峠鉄道文化むら」があるJR横川駅周辺に整備する方針を示しました。


「碓井峠鉄道文化むら」ではEF63電気機関車の運転体験が可能(伊藤真悟撮影)。

 市は今後、「道の駅を単独で整備して碓氷峠鉄道文化むらと機能連携する案」と「碓氷峠鉄道文化むらを含めて道の駅とし、施設をリニューアルする案」の2案を検討していくとしています。現時点では、鉄道文化むらをどのようにリニューアルするのかは明らかにしていません。

「碓井峠鉄道文化むら」は、信越本線の横川〜軽井沢間が北陸新幹線の開業で廃止されたことに伴い、横川機関区の跡地を活用する形で1999年に開園。国鉄・JR最大の難所と言われた碓氷峠の記憶を伝える鉄道テーマパークで、施設は市が所有しています。

 園内には鉄道史料館や車両の屋外展示スペースなどがあり、碓氷峠専用の電気機関車「EF63」の運転体験ができるほか、廃止された信越本線の線路を活用したトロッコ列車も運行されています。子供から鉄道ファンまで楽しめる施設ですが、施設はやや古くなってきています。
 
 道の駅の計画地は、横川駅南側の低未利用地です。国道18号の沿道で、現在はロータリーや駐車場、倉庫などがあります。道の駅を単独で整備する場合の敷地面積は約2万5900平方メートル、鉄道文化むらを一体整備する場合は約7万1100平方メートルとなります。

 道の駅における導入機能は、農産物直売所やレストラン、カフェ、ハイカー向け施設、バーベキュー施設、国道18号通行規制時のUターン施設などを想定。施設建物はSLなどをモチーフとし、撮影・眺望スポットも設ける方針です。
 
 今後のスケジュールは、2024年度に道の駅の基本計画を策定し、2025年度に基本設計を実施。2026年度から建設工事に入り、2027年度以降の開業を目指すとしています。