本日のドルカナダは1.35ドル台前半での狭い範囲での上下動に終始している一方、カナダ円は111円台半ばでの推移となっている。全体的に動意薄の展開ではあるが、カナダ円は2008年以来の高値水準での推移が続いている。

 年内にカナダ中銀はFRBよりも利下げする可能性が高いとの見方が出ている。年内のカナダ中銀の利下げについて、市場の価格設定は理解し難いものとなっているという。今月初め、市場はFRBがカナダ中銀よりも2回多く利下げを行うと予想していた。しかし、米消費者物価指数(CPI)が高水準で推移していることや、カナダでインフレの減速が確認されたことで、その差は大幅に縮小。FRBがカナダ中銀以上に利下げを行うという考えはないという。

 カナダ経済は現在、弛みを蓄積しており、歴史的に高い人口増加にもかかわらず弱い成長を記録しているとも付け加えた。

USD/CAD 1.3516 CAD/JPY 111.56

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美