米NVIDIAは2014年2月18日(現地時間)に「GeForce GTX 750 / GTX 750 Ti」を発表しており、同シリーズに採用されたNVIDIA Maxwellアーキテクチャの投入からちょうど10周年を迎えたようだ。海外テックメディアのVideocardzが報じている。

NVIDIA Maxwell世代投入から10周年 - Nintendo Switchにも採用されて今なお現役のアーキテクチャ

NVIDIA Maxwellシリーズは、28nmプロセスで製造されて2014年に投入されたアーキテクチャ。採用製品はGeForce GTX 750 / GTX 750 TiとGeForce 900シリーズにまたがっている点がユニークで、しかもGeForce GTX 800シリーズはスキップされている(GTX 750 / GTX 750 Ti以外のGTX 7xxシリーズはKeplerベース)。現行ドライバでも問題なくサポートされているが、DirectX11.2までにしか対応しておらず、最新ゲームタイトルの動作は厳しくなりつつあるかもしれない。

NVIDIA MaxwellアーキテクチャはPC用グラフィックスカード以外にも、Nintendo Switchが搭載する「Tegra X1 SoC」に採用されている点もポイント。のちに16nmへとプロセスが微細化したTegra X1+ SoCに切り替わっているが、それでもMaxwellアーキテクチャが続投。販売台数は1億3,936万台を達成しており、NVIDIAが発売した製品としては歴代最多記録を更新し続けている。

ちなみに、Tegra X1 SoCは256個のCUDAコアを搭載して64bitのLPDDR4メモリを組み合わせている。昨今Nintendo Switchの次期モデルについての仕様が伝え聞かれるようになり、GeForce RTX 30シリーズで採用されたNVIDIA Ampereベースへと更新されるのでは……と噂されている。