毎日持ち歩いている人も多い「水筒」。自分の分だけではなく、子どもが学校で使っている場合もありますよね。ここでは、パッキンやフタの部分に汚れがたまりがちな水筒をきれいに保つコツを、元小学校家庭科教諭で掃除に関する著作もあるお掃除ブロガー・よしママさんに教えてもらいました。

「水筒のパッキン」のぬめり・黒カビをすっきり落とす洗い方

わが家では、子どもから大人までマイボトルを持ち歩くようになり、1年じゅう水筒を利用するようになりました。そこで重要になってくるのが毎日のお手入れ。

【写真】パッキンの黒カビをすっきり落とす方法

パッキンはすぐに汚れやすく、消耗しやすいパーツです。パッキンが汚れるたびに買い替えるのはエコではないので、ここではパッキンをきれいに保つお手入れ方法と、少しでも長もちさせるコツを紹介します。

●複数個持つ場合、同じメーカーの同じ型のものを使う

家族で複数水筒をもつ場合、同じメーカーの同じ型のものをなるべく購入しています。理由は、同じ型の水筒ならパッキンが使えないとき代用できるからです。

たとえば、パッキンを紛失したときや、カビでダメにしてしまったとき、つけおき掃除しているときなどに、使っていない水筒のパッキンを代用できるので安心です。

●定期的なお手入れ

消耗品のパッキンのカビや、ステンレス内部の汚れや傷みが、買い替えを早めることになります。定期的にお手入れして乾燥させることで、汚れが付着することを防ぎます。

汚れがたまりにくくなる「普段のお手入れのコツ」

使用後は必ずパッキンを取り外して、中性洗剤でもみ洗いします。

溝部分も指でこすり洗いすれば、汚れがすっきり。普段のお手入れでこれを毎回行えば、汚れはたまりにくいです。飲み口やフタ部分も中性洗剤で洗います。ステンレスの内部もボトル用スポンジなどできれいに洗ってください。

一見あまり汚れていなくても、中性洗剤を使って全体を掃除することで汚れの付着予防にもつながります。しっかりすすぎ、乾かします。

たまった汚れやぬめりには「酸素系漂白剤」

汚れが少したまってきて落ちにくくなったり、ぬめりが出始めたりしたら、酸素系漂白剤でのつけおきが効果的。パッキンを取り外して、40〜50度のぬるま湯2リットルに酸素系漂白剤大さじ1を溶かした液で、30分つけおきします。

ぬめりや軽い黒ずみ、においを減らすことができます。つけおき後は、隙間用ブラシなどで汚れをこすり洗いするのもポイント。

水筒のフタやステンレスの内部も酸素系漂白剤でつけおきすると、茶渋がきれいに落とせますよ。ステンレスボトルの外側に液がつくと塗装がはがれてしまう可能性があるので、つかないよう気をつけます。

つけおき後は、こすり洗いをしてしっかりすすいでください。

黒いカビは「塩素系漂白剤」で落とせる

パッキンに黒いカビが生えてしまった場合、泡タイプの塩素系漂白剤で簡単に落とせます。水筒のフタやステンレス部分には使えないので、注意してください。パッキンを取り外して、別の場所でつけおきします。

5分ほどつけおきしたら、すすぎながらこすり洗いします。しばらく塩素のにおいがのこるので、しっかり乾かしてから戻してください。

汚れが目立たないので、ついお手入れをさぼりがちな水筒。パッキン部分の頑固なカビは、酸素系漂白剤では落としにくいです。塩素系漂白剤はにおいが残りやすく、何度も使用すると傷みやすいので、中性洗剤での毎日のお手入れがキーとなります。

黒ずみが落とせなくなったり、パッキンが消耗して傷んできたら替えどき。わが家で使用しているサーモスのパッキンの交換は1年が目安となっていました。定期的にチェックしてパーツ交換するのも大切ですね。

水筒のお手入れの際には、取扱説明書を確認するようにしてください。

酵素系漂白剤で手荒れすることもありますので、使用する場合にはゴム手袋をしましょう。

塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。クエン酸や酢などの酸性のものと混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けてください。また、紹介している洗剤のなかには、使う対象によって使用できないものもあります。各種取扱説明書、もしくは洗剤の注意書きを確認し、使用すること。各種洗剤を使用する際はゴム手袋を着用して、塩素系漂白剤を使用する際は手や目を保護し、十分に換気してください