婚活に揺れ動く女性の本音をリアルに描き、同年代の女性たちから大きな共感を呼んでいるドラマ『婚活1000本ノック』。ヒロインを演じる福田麻貴さん(3時のヒロイン)に、ドラマの見どころを聞きました。

福田麻貴さんにインタビュー。「主人公は自分に似ていて共感します」

「へたな鉄砲も数撃ちゃ当たるっていうじゃないですか。婚活も似ている面があるので、『婚活1000本ノック』というタイトルは、とてもわかるなぁと思いました。それに、泥臭さみたいなものがあるストーリーなので、『1000本ノック』という言葉がぴったりだなって」

出会いを求めて婚活に挑む女性と、バディとなった幽霊が一緒に奮闘する、失敗だらけを笑い飛ばす婚活コメディードラマ『婚活1000本ノック』。マッチングアプリなど出会う方法も変化し、婚活戦国時代を迎えている現在、揺れ動く女性の本音をリアルに描く本作は、同年代の女性たちから大きな共感を呼んでいます。原作は南 綾子さんの同名小説。33歳の売れない小説家・南 綾子を福田麻貴さん(3時のヒロイン)が演じています。

「ヒロインと聞いたときは、『なんで、私?』と思いましたけど、原作や脚本を読むと、綾子と自分のスペックや性格に近いものがあって、すごく共感できました。“婚活”は今やみんな知っている言葉ですし、年齢的にも身近に感じます。マッチングアプリもみんな、ゲーム感覚で気軽に始めている感じですよね。かつて、仕事でマッチングアプリを使ったことがありますが、趣味のコミュニティがあって、とても楽しかったです」

“恋愛あるある”が、観る人の笑いや涙を誘う

綾子が婚活を始めることを決心したのは、関水 渚さん演じる同期デビューで才色兼備の売れっ子作家・九本(きゅうもと)から、「いい年して、真剣に好きだと言ってくれる人がいない時点で、実際の見た目に関係なく、ブス確定」という辛らつな言葉を浴びせられたことがきっかけ。そこから、綾子の奮闘が始まるのですが、生理的にどうしても受けつけなかったり、詐欺まがいの男性に引っかかりそうになったり…。その過程で出会う男性たちと展開する“恋愛あるある”が、観る人の笑いや涙を誘います。

「女性が共感できることもあるし、男性からすると女性はこんなふうに思っているんだというおもしろさもあると思います。それが生々しく描かれているので、ポップな笑いになったり、ちょっと痛々しく心に刺さったりして、いろいろな感情で観ていただけると思います」

そんな綾子の婚活をサポートするのは、八木勇征さん演じる幽霊の山田クソ男。かつて、綾子と関係をもつも単なる遊びで終わらせた挙げ句、ほかの遊び捨てた女性に刺されて死亡。成仏するためには死ぬ前にだれかと交わした約束を果たさなければいけないという使命を受け、綾子のバディとなります。

「八木さんは自然体で、とても話しやすい雰囲気の方。ただ、イケメンなので、やっぱり綾子のように『かっこいいな』と思ってしまいますね(笑)。クソ男と呼びながらも翻弄(ほんろう)されて、結局、相性のいいかけ合いをしてしまう綾子を、ぜひ見てください」