日々の暮らしを快適にしてくれる家電商品。いろいろなメーカーから多様なジャンルのものが発売されていますが、海外ではどうなっているのでしょうか? 今回は、アメリカ・シアトルに住んで20年。子育てに奮闘するライターのNorikoさんに「アメリカの家電」事情についてレポートしてもらいました。

アメリカで「買ってよかった」家電

最近は日本でも登場しているそうですが、アメリカでは11月第4木曜日の感謝祭翌日の金曜日を「ブラックフライデー」と呼び、1年のうちでも最大規模のセールが行われることで知られます。そのため、このセールを狙って、各家庭ではクリスマス向けのギフトや欲しかった品を購入するのが恒例行事化しています。

【写真】意外と省スペースな「フライヤートースターオーブン」

わが家の場合、最新家電やガジェット、お買い得商品に目がない夫がおもに「バイヤー」を担当。このホリデー・シーズン(11月下旬からお正月まで)の買い物を含め、1年を振り返り、わが家の「年間ベストバイ」をご紹介します。

卓上タイプでいろいろ使える「拡大鏡」

第3位は夫からのクリスマスプレゼントでもらった「LEDライトつき拡大鏡(メイクミラー)」。旅行に出かけるたび、ホテルのバスルームについている拡大鏡を見ては、「家にも欲しいなあ」とつぶやいた甲斐がありました(笑)。

年齢を重ねるごと、メイクするにも細部が見えにくいということはありませんか? 拡大鏡があれば、そんな悩みも解決。私自身はまったくメイクが得意ではなく、むしろ苦手な方だと思いますが、この拡大鏡でグッとメイクしやすくなりました。ファンデやアイメイクなどもムラなく仕上げられます。

今回、私がもらった商品は、バスルームの壁に取りつけるタイプではなく卓上タイプの10倍の拡大鏡で、LEDライトつき。いわゆる「女優ミラー」です。最近は100ドルもしない手頃な商品が多く出そろうようです。

充電やUSB接続のタイプは出先で活躍するかもしれませんが、家で使うので、シンプルなコンセント対応がありがたい。片側に等倍の鏡もつき、細部だけでなく全体のイメージも確認できます。

10倍にもなると、メイクだけではなく、眉毛を整えたりムダ毛を処理したりするにも重宝します。コンタクトレンズのつけ外しにも便利。ライトの照度が3段階に調節可能で、ウェブ会議用のLEDリングライトの役割も果たし、まさに一石二鳥です。

デザイン、機能性…優れものの「電気ケトル」

第2位は「電気ケトル」。さまざまなブランドから新商品が続々登場。機能性はもちろん、インテリアに合うように、「おしゃれ化」が進んでいるのが最近の傾向です。

この商品は約1リットルの湯が沸かせるのですが、注目すべきは、どのタイミングでも1度単位の細かい温度変更が可能という点。2時間の自動保温機能もあります。音も、ちゃんとスイッチが入っているのか心配になるほど静か。ほんの数分で湯沸かし、再加熱が完了します。

コーヒードリップにこだわりを持つ夫いわく、爆速の湯沸かしスピードと湯量をコントロールしやすい注ぎ口が特長とのことです。

ちょっと前まで、この手のタイプはやや高価でしたが、今はブランドによってオンライン割引やクーポンの利用で100ドルをきるものも増え、買い替えブームが起きています。

いろいろな料理に使えて重宝!「フライヤートースターオーブン」

第1位は「フライヤートースターオーブン」です。

数年前、アメリカで大ブームとなったマルチ電気圧力鍋(インスタントポット)を彷彿させるトレンド家電が「フライヤートースターオーブン」。

その名の通り、フライヤー機能とトースターオーブン機能を併せもつ商品で、近年は複数のブランドが手掛け、このホリデー商戦を機にグッと値ごろ感が出たところです。中には100ドル(約1万5000円)をきるブランドも!

わが家が購入したのは、100ドル台で販売されているファミリー・サイズの商品で、ピザやパイも焼けるのが売りです。トースターとしては、9枚のトーストを1度に焼けるため、家族が多くても時短に。ベーグル設定にきり替えることもでき、夫はベーグルの焼き加減に感動していました。

そして、気になるフライヤー機能は? じつはその昔、電子オーブンレンジにフライヤー機能がつく商品を購入したことがあったのですが、フライヤー設定だと動作音がかなりうるさい。調理に時間がかかりすぎるため、その間に電子レンジが使えないという効率の悪さにギブアップ。

買い替え時にはシンプルな電子レンジに戻した経緯がありました。そういう意味で、この商品は私の調理スタイルに合っているようです。

電子レンジで「温め」、フライヤートースターオーブンで「焼き」または「揚げ(ノンフライ)」、鍋やフライパンで「ゆで」または「炒め」と、今のところ同時調理に支障なし。予熱も調理もスピーディーで、動作音がほとんどなく静か。

フライヤー機能は「エアフライ」、「エアロースト」、「エアブロイル」の3つの自動調理設定が備わり、メニューによって使い分けられます。焼きイモや焼き餅、手羽先もおいしくでき上がりました!

普段は側面を下にして収納でき、省スペースなのも気に入っています。

昔と違い、トレンドはアメリカと日本であまり差がなくなってきていますね。日本での購入も可能かと思いますので、ぜひチェックしてみてください。