子育てをしながら共働きをし、子どもの学習についても発信しているブロガーのベリーさん。保育園児から中学生まで、4人の子どもを育てています。長男は、ほぼ塾なしで学年1位(都内公立中学校)の成績をキープしているそう。そんな彼女の教育費の方針や、塾に通わず基礎学力をつける家庭学習の進め方について紹介します。

教育費を“かけすぎない”ために実践していること

わが家は共働きではありますが、子ども4人を育て上げようと思うと、教育費を青天井の費用にするわけにはいきません。早い段階から教育費をかけ過ぎることがないよう、教育の大きな方針を決めています。

具体的には、
・中学受験はせず、高校受験を選ぶこと
・可能な限り、家庭学習をメインに進めること
・学習塾を利用するのは、ここぞというときだけにすること
です。

第一子の中3長男が小学校入学時から始めた家庭学習は、9年目になりました。中3長男も中2まではずっと家庭学習で進め、塾外生でも受けられる模試で高得点を取れたために特待生の権利を得て、それをきっかけに学習塾に通い始めましたが、第二子から四子までは今でも塾なし家庭学習です。

 

小学生の家庭学習は「基礎固め」を重視

塾なし家庭学習をうまく進めながら子どもの学力を伸ばしたいとき、大切にしていることがあります。それは、「小学生のうちは、とにかく基礎学力を徹底的に固めること」です。
中学受験をしないわが家の場合、小1から小6までの家庭学習では基礎レベルのドリルを使い続けています。

 

以前は応用問題が半分以上入ったドリルを使ったこともありましたが、基礎を盤石なものにする前に家庭学習で応用問題を多く扱うと、「分からない」「自分はこの教科が苦手かもしれない」という気持ちにつながりやすいようです。
わが家でも、現在小6の長女が小4のときに、算数でスランプに。1つの問題に30分以上かけて、それでも解けないことがあり、完全に算数の問題に自信を失くしてしまった時期がありました。
その反省を踏まえ、小5・小6では基礎ドリルに戻したところ、算数への自信が回復。また前向きに学習に取り組めるようになり、結果的に計算力も文章題を解く力も伸びました。そして、基礎が着実に固まってきたタイミングで応用問題にも自らチャレンジできるように。

 

小学生の間は、基礎を磐石にしながら「やればやるだけ分かるようになる、解けるようになる」という自信をつけさせることが最も重要だと気づかされました。

基礎学力が身につくドリルを選ぶには

書店では多くのドリルが売られています。そのなかで、基礎を確実に押さえられるドリルを選ぶことが大事です。
わが家の場合、算数であれば計算系ドリルを1冊、文章題系ドリルを1冊、計2冊に毎回取り組んでいます。小1であれば2冊で15分程度できるもの、小6なら2冊で45分程度でできるようなものを選んでいます。

どのドリルを使えばいいのか…と選ぶのが難しい場合は、家庭学習の進め方を学べる書籍を参考にするのがおすすめです。
私は陰山英男先生の『陰山流 新・おうち学習戦略』(Gakken刊)を参考にしています。書籍のほかにも、今はブログやInstagramなどでも、家庭学習を進めるヒントを手軽に得られます。

 

子どもが大きくなるにつれ、家計のなかで大きな割合を占めがちな教育費。お金のかけどきに教育費として使えるお金を残すために、家庭学習は大いに役立ってくれます。
大変なこともありますが、共にがんばっていきましょう。