冬に多い「1回着たけれど洗濯しない服」は、収納場所を決めておかないと部屋が散らかる原因に。そこで、まだ洗濯しない服のしまい方などクローゼットがすっきり片づくコツを、ESSEフレンズエディターで整理収納アドバイザーの宮入京子さんが紹介します。

1回着た服の“定位置”をつくって散らかるのを防止

皆さんは「1回着たけれどまだ洗濯しない服」をどのように収納していますか?
こういう洗濯前の服は、クローゼットやタンスにしまうことに抵抗があるといった理由から、適当な場所に「ちょい置き」や「ちょい掛け」をしてしまいがち。それが積み重なって、部屋全体が乱れた状態に。
そして「今日着たいあの服、どこに置いたっけ?」と、探すのに時間がかかったあげく、クローゼットの奥でシワシワになっていた…という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?

【写真】「すぐ着る」「トップス」などクローゼット内で場所を分ける方法

このような中途半端な「まだ洗わない服」こそ、定位置を決めてあげることが、片づいた部屋をキープする秘訣なのです。
ここからは、「1回着たけれどまだ洗濯しない服」のしまい方のコツについて紹介していきます。

 

収納する前に服を「休ませる」

冬でも1日着たニットやコートは、体から蒸発した汗で湿気を含んでいます。外の空気にふれて、見えない汚れが付着しているかもしれません。
なので、風を通すためにハンガーに半日〜1日掛けて置いてから収納します。衣類用の除菌防臭スプレーをしておくとさらに安心です。

その際、壁につけられるフックやハンガーラックなどを利用するといいでしょう。そうして休ませた衣類は、ハンガーのまま戻せるものはクローゼットに、畳むものは畳んでから戻します。

 

クローゼットの端に「専用の場所」をつくる

私は「あと1回着てから洗おうと思っている服」、「すぐにまた着る服」はクローゼットの端にかけると決めています。
収納スペースに余裕がある場合は、1回着た衣類専用のハンガーラックなどを用意して、収納場所を分けるのもいいと思います。

ニットは「重ねず収納」してわかりやすく

ハンガーにかけると伸びてしまうニットなどは、もう1回着てから…と思ってカゴやボックスなどに積み重ねて入れると忘れやすく危険です。
このような場合は、どんな服が入っているのか見やすくするために、畳んだ服を「立てて収納」するのがおすすめ。また、衣類の入ったカゴはなるべく目につく場所に置くこともポイントです。

部屋が散らからないようにするために大事なのは、1回着た服を「どこに、どのように置くか」を決めておくことです。部屋のスペースや生活動線にあわせて、収納ルールを見直してみてはいかがでしょうか?